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【デメリットも紹介】DL(ダウンロード)されやすいイラスト素材とは?

素材イラストダウンロードされやすいものとは?記事 イラスト系

イラストが描ける人の中には、イラストをお金に変えたいな、と考えたりするケースもありますよね。

一番手っ取り早いのが、イラストACなどの素材配布サイトに作品提供して、ダウンロード数に応じて報酬を得る。または、データ販売ができるサイト(BOOTHやnoteなど)で購入してもらう、などでしょうか。


・参考記事↓


張り切ってイラストをたくさん描いたけど、DLされない!

となると、作り損ですよね。

じゃあどういうのがダウンロードされやすいイラストなの?

素材配布サイトに登録するデメリットってあるの?

というところを、デザイン関係の実務経験があるサメダが、利用者サイドから書いていきたいと思います。

ダウンロードされやすさ=素材としての使いやすさ

人気素材例

どんな素材が、ダウンロード数が多くなるのでしょうか。

ずばり答えがここにあります↓

イラストACという無料素材サイトの2023年ダウンロードランキングの記事

上の記事を見ると、何種類ものイラストが一つにまとめられて配布されているものが人気みたいですね。

このように、ダウンロードされやすいイラスト素材は、使いやすさが高いことが多いです。

使いやすさ=普通っぽい個性薄めな絵

かわいい女の子の絵などは、多くの人が描きがちだと思うのですが、素材配布サイトにおいて、たぶんそこまで需要が多くありません。

というのも、素材を欲しがっている人は、そのイラストをメインに使おうとはあまり考えていないケースが多いからです。

このデザイン的にできた隙間を何らかの普通っぽいイラストで埋めたい、くらいの感じで思っていたりします。

イラスト1枚で美しいかどうかというよりは、パーツとして使いやすいかどうかがわりと大事です。

そういうわけで、あしらいやフレーム、背景などといった、主役を引き立てるアイテムも素材として人気です。

また、何をしているか想像に任せる、とイラストよりは、特定の状況を表したイラストのほうが需要があります

女の子が立っているだけのイラストを描くのではなくて、学生の下校途中、ですとか、会社員がプレゼンしているところ、などと、具体的にシチュエーションを想定して描いてあるもののほうが、求められやすいです。

人物については、老若男女を同じ絵柄で描ける強いです。

若い女の子しか描けない、となると、もっとかわいい女の子イラストを配布する者には勝てません。

かわいいイラスト界隈はレッドオーシャンだと思ったほうがいいと思います。




絵柄に統一感を持たせる

たとえば年賀状を作りたいとき、自分でイラストを組み合わせて作りたいな、と考える人がいたとします。

そういう時って、ばらばらの絵柄だとなんか変なので、なるべく同じ絵柄のパーツを組み合わせたいと思うんじゃないでしょうか。

同じ人が描いているのに全く違う絵柄の鏡餅と招き猫しかない……となると、このイラスト配布者の絵はやめて、同じ絵柄で描いてくれている人の素材をもう少し探してみようかな、という流れになってしまうかもしれません。

それに、有名な素材配布サイトの「いらすとや」などの例からわかるように、絵柄で作者を覚えてくれるユーザーもいるので、素材配布・販売を始めたばかりのころは、なるべく同じ画風のものを上げていくのがおすすめです。

ある程度登録点数が増えてから、絵柄のバリエーションを増やしていっても遅くないです。




タグ付け大事

イラストがよければダウンロードされる、と思わないほうがいいです。

どんなにきれいなイラストも、検索に上がってこなければ、そもそも閲覧者の目に触れることができません。

閲覧者がどうやって検索するかというと、作品に付けられたタグの要素である場合が多いので、タグは適切なものを、限度数いっぱいまでつけたほうがいいです。

自分しか思いつかないような特殊なタグを付けても、あまりいいことはないので、検索されやすそうな一般的なタグを考えて付けたほうがベターです。


1つのイラストに時間をかけるより量産を目指す

当たり前なのですが、たくさんイラストを登録しておくと、ダウンロードされる確率も高まりますよね。

1つのイラストに凝りすぎず、登録点数を増やすことを優先させるのがおすすめです。

量産化させるには、マウスで作るより、タブレットがあったほうが作画が早いです。

液タブも最近安いものが出ているので、本格的にお絵かきするなら、持っておいて損はないです。大きい絵を描くのでなければ、A4サイズくらいので十分です。

例えばこういう感じの↓




誰が使うのかを考える

デザイン関係の人が多い印象

おもに誰が、あなたの作った素材をダウンロードするのか? 

それを頭において制作するのがコツかと思います。

イラスト素材サイトを何度も頻繁に利用するユーザーは、デザイン関係の人が多いかと思います。

チラシやパンフを作ったり、webデザインを考えたり、そういう人が使うことを想定するといいかもしれません。

また、デザイナーは依頼者の意向でデザインしているわけなので、ちまたでどういうものが話題になっているかに日ごろから注意しておくと、社会のトレンドに合わせた素材が作って行きやすいです。


デザイナーがダウンロードしたいデータ形式とは?

デザインをする人は、イラスト素材をそのまま使うほか、ちょっと改変して使いたいと考えたりもします。ですので、ダウンロードしたいなと思うデータ形式は、

JPG<PNG(背景透過)<EPS=AI

になってくるのではないかと思います。

jpgは、背景を透明にできません。背景色がJPGイラストの背景色と違うと、合わせるのが、ちょっと手間なんですね。

ありがたいのは背景透過のPNGで作ってあるデータです。

背景が透明なので、白以外の背景に置いても問題なく使えるので嬉しいです。簡単なイラストだと、透過PNGで十分かなと思います。問題点は拡大しすぎると画像が荒れて使えなくなることです。大きめサイズで登録してあると嬉しいです。

もっと親切なのは、デザインを改変しやすい、ベクター形式で作られたデータ(EPS、AI)です。

ベクター形式で作られた素材は、拡大縮小をしても基本的には見た目が変わりません。そのため使う方にとっては非常に便利です。あしらいなど、拡大縮小が想定される場合、このデータ形式で作ってあると非常にありがたいです。

ベクターイラストを作れるソフトの例

  • 無料だと、Inkscape(インクスケープ)、
  • 有料だと、Adobe illustrator(イラストレーター)、CorelDRAW(コーレルドロー)

などがあります。

IllustratorとCorelDRAWは、ちょっと紙物(名刺やパンフレット)を作りたいときにも便利ですし、SNSをする人なら、写真への文字入れやアイキャッチを作るのにも使えます。多用途なので、習得しておいて損はないかなと思います。

サメダの推しは、illustrator。このソフトはノウハウ本もたくさん出ているので、初心者が独学でも取り組みやすいかもと思います。

生成AIとの相性もいいので、パーツの量産がしやすいです。関連書籍・『Photoshop & Illustrator & Firefly 生成AIデザイン制作入門ガイド』

個人的に考える、illustratorをはじめとするAdobe製品を購入する(というかサブスクシステムです)メリットは、商用フリーのAdobeフォントが無料で使えるようになる点です。フォントまで揃える資金がない人にとって、そこが嬉しい点かなと思います。


イラレはちょっと合わない、という人は、CorelDRAWでもベクターイラストが作れます。illustratorとCorelDRAWは互換性があります。



素材イラストを作るときの注意事項・デメリット

気を付けたほうがいいのかなと思うのは以下のことです。

  • (無料)配布してもいい画風で作る
  • 素材イラスト制作時のPNと、イラストレーターとして活動する時のPNは、変えたほうがいい

(無料)配布してもいい画風で作る

登録サイトによりますが、基本的に素材イラストは、自分の著作権を捨てて、著作権フリーの作品として配布する場合が多いです。

そのため、お金をもらってイラストお仕事をしている人は、素材配布イラストを制作する時には画風を変えたほうがいいかもしれません。

お金をもらって描いた絵と、誰もが使えるフリー素材が同じ画風だと、お金を払った人はどう思うでしょうか? あんまりいい気はしないんじゃないかと思います。

すごく守りたい大事な画風などは、素材イラストに使わないほうがいいのではないかと思います。

ところで、データ形式に関しては、ベクター形式のイラストは使う方にとっては使いやすくてありがたいです。DL数も多くなる傾向にあるみたいです。

ただベクター形式のものを、素材配布or販売サイト配布するのは、自分のスキルを切り売りするのと同じです。

著作権フリーとされるサイトにおいてベクター形式で配布してしまうと、不特定多数の人が、簡単にどれだけでもあなたのアイデアやイラストを改変できます。それでいて、元はあなたの作ったものだ、ということを黙っておくことができます。

イラストをダウンロードしてもらうのも大事ですが、自分がイラストレーターとしてどうありたいかを考えるのも大事かと思います。


素材イラスト制作者としてのPNと、イラストレーターとしてのPNは、分けた方が無難

素材イラストを作っていると、

「自分が素材配布サイトに提供したイラストが、あまり好ましくない広告のパーツとして使われているのを発見した。つらい……」

などとということが、しばしば現実に起こりえます。

自分が想定していない、自分のイラストの使われ方をされてしまっても、素材配布サイトにUPしたイラストであり、素材使用者がそのサイトのルールを守っている以上は、基本的に文句が言えないと思ったほうがいいです。(公序良俗に反する使い方の時は抗議できるようですが……)

そのため、お金をもらってイラストお仕事をしている人は、素材配布イラストを制作する時のペンネームとは分けておくのが無難かと思います。


・イラスト系関連記事



まとめ

イラストをダウンロードしてもらうのも大事ですが、自分がイラストレーターとしてどうありたいかを考えるのも大事。自分で自衛しないと、自分の絵柄は誰も守ってくれないです。

このブログを書いている人
サメダ

小説を読むのが好きで、一般文芸系小説賞の下読みを数年しています。
公募勢でもあり、これまでの獲得賞金は170万超。
このブログでは創作、公募について発信していきます。記事内容は、公式とは無関係で、著者の主観による部分が大きいことをお断りしておきます。
文章書き、小説感想書きのお仕事承ります。問い合わせフォームからメッセを投げてみてください。

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