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【小説・イラスト】創作を行う時の下調べのコツ

下調べのコツアイキャッチ 創作全般
この記事はこんな人に特におすすめ

・創作のために調べものをしたいけど、どうやって行うのがコスパがいいの?

・調べものを行う時の注意点はある?

創作活動していると、自分の知識では書けない場合がしばしば出てくるのではないでしょうか。

職業や時代感、風習、土地の特色、などなど、調べたいことはいろいろあると思います。

創作の民
創作の民

どうやって調べたら、スムーズに知りたい事柄にたどり着けるの? そもそも調べものって苦手なんだけど。

と、困っている人もいるかもしれません。

そこで、調べもの、リサーチのコツについて書きたいと思います。

なおこれは調べものの方法の一例にすぎませんのでご注意ください。

webにある情報は玉石混交

わからないことがあって調べる時、まずはインターネットにアクセスする人が大半かと思います。

それで十分な場合もあります。どういう漢字だっけ、など、そのくらいのことならwebで事足ります。それに、素晴らしいサイトを発見すれば、もうwebだけでいいという場合もあるかと思います。

ただし、もっと複雑なことを調べようと思うと、webの情報は多すぎます。

特に、知りたいことについて自分が全くの門外漢である場合、webの情報のうち、何が正しいものなのか、判別がつきにくいです。

この場合、本を使ったほうがいいかと思います。

本は、webよりも情報が整理してあり、読みやすい場合が多いです。




導入には、新書がおすすめ

わからない分野のことを、少し詳しく調べたい場合、まずは新書を読むのが、コスパがいいです。

新書って何? って言う人のためにざっくり説明すると、専門分野のことを一般向けに書いてくれている、教養本のことです。大体1000円ほど払えば一冊買えます。

新書では、その道の専門家が、その分野のことを全くわかっていない人のために噛み砕いて書いてくれていることが多いので、まさに調べものの導入部分のためにあるような本と言えます。

岩波新書やちくま新書、中公新書など、たくさんの出版社が出しています。

ここで注意したいのは、新書もピンキリだということです。名著もあれば、駄作もあります。

どうやって見分けるのかというと、

まず、書いた人のプロフィールを確認してください。だいたい最後のページに書いてあることが多いです。

確かめるのは、その分野の大学を卒業して、その後もその分野で研究活動をしているかどうかです。

その道の専門家でない人が書いた本は、参考文献が孫引きであったり、いいかげんな場合があり、あてにならないケースがしばしばあります。

読んだ新書がわかりやすくて面白かった場合や、新書を読んだことによりさらなる疑問が出て来てしまった場合には、以下の方法でさらに深く調べていくことができます。

  • その著者の、新書でない著作を読んでみる
  • その新書の末尾に載っている参考文献にあたってみる

こういう本は、基本的に参考文献を明記してある場合が多いので、どこまででも参考文献つながりで、その領域を調べていくことが可能です。

コツは、なるべく新しい本に当たることです。研究も日々進んでいるので、10年前の定説が、すでに古くなっている場合もままあります。




新書でわからない人は児童書がおすすめ

児童書は、児童向けに書かれているものなので、新書よりさらにわかりやすい場合が多いです。

新書ではちょっとよくわからなかった、という人は、児童書コーナーで関連本を探してみるといいと思います。

児童書は、挿絵が入っていることも多く、雰囲気が掴みやすいですし、頭に入りやすいように、構成が練られています。

この場合も、なるべく新しい本に当たるのがポイントです。



事実確認には複数の資料を当たったほうがいい

本を一冊、あるいはサイトを一つ見て、創作を始めるのは危険です。その情報が間違っている可能性が否定できないからです。

描くのがファンタジー小説ではない場合、間違った情報で創作をすると、話の筋まで変わってきてしまうかもしれませんし、ファクトチェック警察に叩かれかねません。

その創作において、その情報が重要であればあるほど、事実確認は念入りに行うのがベターです。

その情報が載っている本やサイトをいくつか当たり、本当に正しいのか、他の説はないのかなどを、丹念に確かめていくのがおすすめです。



市民講座に出てみる

本に載っている情報は、すでに古くなっている場合もあります。

最新の研究を知るには、やはり、専門家から直接聞くのがおすすめです。

例えば、大学や民間の行っている市民講座に参加してみるのもおすすめです。

現役の研究者が、市民のためにわかりやすく講義してくれることもあります。

市民講座はさほど高価でない場合が多いですし、対面の場合が多いので、込み入った質問もしやすいかと思います。



ライフワークにしたいのか、調べものをしたいだけなのかよく考える

調べものは、時間があれば永遠に行うことができます。

あなたがその分野をライフワークにしたいのでなければ、適当なところで調べものを切り上げるのが重要です。

創作のためのリサーチをしたいのか、在野の研究者になりたいのか、よく考えたほうがいいです。時間は有限ですので、あまり深みにはまると、抜け出せなくなります

いかに綿密に下調べを行うのがよいことだとはいっても、結局のところ、どこまで調べても、その研究に人生の大半を費やしている専門家には勝てません。

それに、緻密に調べたからと言って、それでおもしろい作品が作れるわけでもありません

読者は基本的に、勉強をしたいと思って小説を読むわけではありません。

得た知識をどう噛み砕いて生かすかこそが、創作者が力を入れるポイントかと思います。

いつまでに切り上げる、と、機嫌を決めておかないと、調べものは深みにはまります。

調べてもわからなかった部分は、想像で補う、というのも、時として必要かと思います。それが可能なのが、創作の良さではないでしょうか。

・なお、webの誘惑に負けて創作さぼっちゃう人は、執筆しかできないツール・ポメラがおすすめ。DM250は、20万字まで保存できるようになったので、もう長編小説も1ファイルで作れます(古いポメラは章ごとにファイル作らないといけなかったので便利になりました)


・参考記事



まとめ

・ちょっと突っ込んだ調べものを始める時は、まず新書を読むのがおすすめ

・市民講座に参加するのもよい

・調べものは期限を区切って行ったほうがいい。でないと深みにはまる

コメント

  1. 森山つぐみ より:

    サメダさんこんにちは。

    新書が良いのですね、目からうろこポロポロ。
    調べものは確かに調べ出したらきりがなくて……とても小さな事でも、最近はナーバスになってしまいます。

    とても力強く、参考になりました!

    • サメダ サメダ より:

      つぐみさんおはようございます。
      調べものってキリがないですよね。

      でも研究者じゃないわけだから、研究者の資料を最大限お手軽に使わせてもらって
      最低限の体裁をとりつくろえればいいんじゃないかな、って思います。

      新書は簡単に専門知識に触れられやすいのでおすすめかなーと思います。

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