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【落選続きの時の対処法】公募ガチ勢による受賞のコツ10

落選続きの時の対処記事アイキャッチ 公募ガチ勢による公募コツ

公募(コンテスト)の応募に取り組み始めると、もれなく落選通知が届き始めます。

採用通知より落選通知のほうが多いケースが大多数じゃないかと思います。

1、2回落ちたくらいなら何ともないかもしれませんが、何年かやっても結果が出なくて、落選通知しか来ない状態になってくると、本当につらいですよね。

今回の記事では、そんな落選続きの時どうしたらいいかについて、対処法を書いていきます。なお、これはあくまでひとつの方法にすぎません。

落選続きの場合の選択肢は3つ

  • 公募から撤退する。
  • 公募を続行する。
  • しばらく休む

基本的に、この3種類から選ぶことになります。

どちらが正解とか、別にそういうことはありません。

公募は趣味で行うものなので、その趣味と今後どう関わっていきたいかによって、結論が変わってくるかと思います。

間違っても公募に人生をかけたりしてはいけません。失うものが多すぎます

賞を取るなどして商業デビューしたところで、いつ編集部から切られるか、報酬額の問題、仕事の大小、など、新しい悩みにシフトするだけです。でもその悩みこそがうらやましいのだ、と渇望するかもしれませんが、幸せを感じられるのは、たぶんはじめのうちだけです。

そんな一瞬の歓楽に人生を賭けるのはリスクが高いです。

公募で賞を取ることは、一時の自尊心を満たしてくれるのは確かです。ですが、思い出だけで生きていくことはできないのも事実です。

公募への挑戦を続行する場合

これを選んだあなたは、どうしても取りたい賞があるのかもしれませんね。

ただうまくいっていない時と同じアプローチで挑戦を続けても、結果は出にくいかと思います。

というのも、今のあなたに何か足りないがために、落選という結果が出続けていると結論付けやすいからです。

それが経験なのか、知識なのか、技術なのか、複合的なものなのか、それはあなたの作品を落とした選考者にしかわかりません。しかも落選理由はたいてい、開示されません。

でも、賞を取った作品より、何かが足りなかったから落ちたのは確かです。

ではどうするか?

自力で超えられない壁がある場合、第三者のアドバイスを求めるのがおすすめです。

公募は、自力だけで賞を取らないといけないわけでもありません。誰かの力を、助言という形で貸してもらうことで、行き詰っている状態を越えられるかもしれません。

一人で堂々巡りしているよりは、試してみる価値があります。


・関連記事↓

・知識的な悩みの場合はこちらの記事が役に立つかも? ↓



小説の場合

  • 小説投稿サイトに作品を上げて反応を見る
  • 添削サービスを使う

友だちに作品をみてもらうのもいいと思うのですが、なれ合いになってしまうケースもままあります。

その点、小説投稿サイトはシビアなので、リアルな反応が見られます。

ただ、web小説向きの文章と、紙小説向きの文章があって、web投稿で評価された作品が、紙小説の公募でも評価されるとは限りません。逆もそうです

ですので、web投稿で人気が出た作品は、web上で開催される公募をメインの主戦場にしていくのがいいかなと思います。評価点が、そのまま作品やアカウントのパワーとしてアピールしやすいので。

また、添削サービスを使うと、「自分の作品をちゃんと読んでくれた人による感想」をもらえるので、より自分の実力への理解が高まります。

・添削サービス記事はこちら↓



イラストの場合

  • とにかく人に見てもらう(webに作品を上げてみる)

これが重要かなと思います。

イラストを人に見てもらうことは大切です。

見るほうも、小説を読んでくれと言われるよりは、割かねばならない時間が少ないので、気軽に見てくれやすいかと思います。(見てもらったらちゃんとお礼を言いましょう)

絵を描いている人に見せるメリットは、デッサン・パースが狂っているとか、配色がおかしいとか、そういう踏み込んだ指摘を得やすい点です。

絵を描かない一般の人に見せるメリットは、その絵が、絵を描かない層が見ても感動できて、受け入れてもらいやすいものなのかどうかを、リサーチしやすいところです。

投稿サイトに上げると、自分の絵のレベルが絵描き全体の中でどのくらいにあるか、ウケやすい絵なのかどうか、などといった、世間的評価がある程度わかります。

ただ、国内のお絵かき投稿サイトはおおむね、若い女の子、男の子のアニメ塗りのデジタル人物絵が人気です。

それ以外のいわゆる絵本系ですとか、ゆるキャラ絵独創的な背景クリーチャーを描く人などは、Xなどの短文投稿サイトで発表したほうが、見て欲しい層にアプローチしやすいかなと思います。

Xなど短文投稿系SNSで自分の作品を知るコツ
  • ステップ1
    作品を投稿

  • ステップ2
    あなたの作品に「いいね」を付けてきたユーザーを観察してみる
    自分の絵がどういう年齢層、性別、嗜好の人に評価されるのかを把握する

  • ステップ3
    自分に向いたコンテストが何が、わかりやすくなる

・参考記事↓



公募への挑戦から撤退する

公募をあきらめる

公募という戦場から撤退するのも、ひとつの戦略です。

プロになりたいだけなら、別の方法もあります。SNSで作品がバズったことによって出版社からお声がけをいただくケースなど、プロデビューへの道は昨今多様になっています

そのクリエイターのSNS影響力によって、企画を通すかどうか決めたりする編集部もあるそうです。SNSは2,3個運営しておくのがおすすめですし、拾い上げを目指すなら、本などを読んで、徹底的に突き詰め、可能性を高める努力をしたほうがいいです↓

あなたのいま挑んでいる戦場は、苦手を克服する過程が評価される学校や職場ではありません。結果が全ての、公募です。

そんな場で、自分に向いていないものに労力を注ぎ込むのは、徒労以外のなにものでもないです。

公募に落ちるということは、その公募が求めていないものを送ったということに他なりません。

ニーズの違うところに営業してもいい結果が出ないのと同じです。ニーズを間違えているのにクオリティだけを磨いても、たぶん正当な評価はされないですよね。

また、落選によって作品が否定されることが続くと、自分の作品に価値を見出せなくなってくるケースが多いです。

SNSでも、受賞者や投稿サイトでピックアップされた人はフォロワーが増えていき、何も評価されないと、なかなか作品自体を見てもらいにくかったりするので、そこでどんどん差がついて、悔しい思いをする場合もあるかと思います。

認めてもらえない怒りや悲しみ、そういった負の感情も重なってきてしまうと、どうしても気分が腐ってきてしまいがちです。

すると、公募に対してよく研究せずに半ば投げやりで応募してしまい、さらに結果が悪くなるという、良くないループが形成されてきがちです。

また、落選が続くと、最悪、その賞や賞開催企業まで嫌いになってしまう可能性もあります。もともと、その企業の商品が好きなので応募していたという人もいるかと思います。

就職でも似たようなケースがあると思うのですが、好きだった企業から否定されてしまうとひときわ悲しいですよね。好きなものが嫌いになってしまうのはつらいものです。

創作自体に嫌気がさす前に、公募から撤退するというのも一つの手です。

公募というジャンルは向いていなかったんだな、という経験値を積むことはできました。違う方法で創作を続けていきましょう。


・参考記事↓




公募をお休みする

落選が続くと気が滅入りますよね。でも、公募自体は辞めたくはない。という人には、休んでみることをおすすめします。

落選はダメージなので、ダメージが積み重なると人は戦闘不能になってしまいます。あなたはそう思っていないかもしれませんが、メンタルがかなり疲れているんですね。

しばらく公募から距離を取ってみて、公募以外のことを考える静養期間を設けてみましょう。

公募で賞を取ることに、人生の力点を置きすぎていたんだな、と気づくかもしれません。

公募への挑戦は、そんなにダメージを負ってまで続けなくてはいけないものなのか? もっと人生で大事なことがあるんじゃないか? 公募以外の方法で成功する方法を試してもいいのではないか? などと、人生設計を内省する時間も、時に必要かと思います。


・(参考)へこんだ時におすすめの本記事


公募をお休みするデメリットは、各種賞の情報から疎くなることです。また、公募勢仲間とは疎遠になるかもしれません。

ですが、メリットもあります。いったん公募から離れ、創作だけを行う時間で、得るものもあります。

子供の時わからなかったことも、大人になると自然にわかってくる。そんな事柄もありますよね。

今のレベルでは越えられない壁も、創作を続けた何年後かのあなたは、スキルが上がって軽く超えていけるかもしれません。

また公募に挑みたくなった時に、チャレンジしてみればいいのです。

何年か経ったら、その時には賞の選考者が変わっているかもしれないし、トレンドがあなたの作品にマッチしたものになっているかもしれません。

創作するのはやめないでおきましょう。これまで作り上げたものは決して無駄になりません。創作を続けることも無駄ではありません。時々、全然関係ないところで役に立ったりします。



まとめ

公募に落ち続けるときは、やめる、休む、続行するの3つの選択肢がある。続行する時は、努力の方向性を間違えないように気を付けよう。

サメダ
サメダ

次回の公募コツ記事は、「落選してもコスパのいい賞を選ぶ」です。普通は採用より落選のほうが多いわけで、落選しても得する賞を狙っていくには? 得って何? みたいなところを書いてます

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