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「小説でもどうぞ」直近回から見る傾向と対策

小説でもどうぞ傾向と対策記事アイキャッチ 各種賞の考察

「小説でもどうぞ」は、お題アリ短編小説賞です。

公募ガイド社の運営するwebサイト「Koubo」と雑誌『公募ガイド』にて開催されています。

サイト上で発表される方は、ひと月スパンで締切があります。応募数はこのところ増加傾にあり、web版(第25回)は300を越えました。

メイン選者は小説家の高橋源一郎氏です。

この賞を取りたい源ちゃんからの選評が欲しい、っていう人も多いんじゃないかと思います。(※高橋氏はかつて、NHKラジオで「源ちゃんのゲンダイ国語」というコーナーを持っていました)

以下、「小説でもどうぞ」の直近回の応募作数、受賞作品の傾向などを見ていきたいと思います。

※応募要項は載せていません。応募に当たっては、必ず公式の最新情報を確認してください。



◇このブログの運営者・サメダ(下読み経験者)の、「あなたの小説に感想を書きます」サービス・ランサーズにて承り中

受賞枠

  • 最優秀賞1編=Amazonギフト券1万円分
  • 佳作7編=記念品
  • 選外佳作数点=web掲載

最優秀賞と佳作は、受賞枠数固定

選外佳作は毎回採用数が違います。21回~28回だと、5作が最低10作が最高の掲載数です。

記念品は2023年現在、公募ガイド社オリジナルのふせんのようです。

応募数と入賞確率(web版)

選外佳作まで含んだ、直近回の入賞確率は以下です。

募集回テーマ応募数入賞数入賞確率
第21回「学校」250187%
第22回「祭」242177%
第23回「趣味」267155.6%
第24回「偶然」266145.2%
第25回「幽霊」304154.9%
第26回「冗談」241156.2%
第27回「病」314144.4%
第28回「誓い」272134.7%
第29回「癖」288134.5%
第30回「トリック」237135.4%
第31回「ありがとう」253135.1%

直近回だけ見ると、受賞はやや難化傾向にあるみたいです。

小説投稿サイトが行うコンテストのえげつない競争倍率よりましですが、近いものになってきつつあります。穴場とは言えなくなりつつあるのかなという印象。

賞枠は、この頃は13の時が多いです。

雑誌掲載回版は未調査です。データを持っていて、教えてやろうっていう人がいたら教えてください。



雑誌『公募ガイド』掲載回とサイト「Koubo」掲載回の違い

短編小説賞「小説でもどうぞ」には、2種類あります。

雑誌で掲載される回か、そうでない回かです。

雑誌『公募ガイド』掲載回

公募ガイド掲載回は、そのお題が募集された号の次の号が結果発表になります(例・春号募集→夏号発表 ※公募ガイドは現在、季刊雑誌です)。

雑誌『公募ガイド』で行われる「小説でもどうぞ」は、W選考委員版になっています。

高橋源一郎氏とプラス誰か1人(毎回違う模様)で、2人で選考する体裁です。ゲスト審査員は、直木賞作家、芥川賞作家などが多い感じです。

どうしてこの作品を加点したのか、減点したのかなど、座談会っぽいトークが繰り広げられます。結構辛口かな? という印象。

短編の作り方についても、参考になりそうな感じがします。

webじゃなくて紙に載りたいっていう人は、この雑誌版に応募するのがベター。

なお、雑誌掲載回の方が、web募集回より応募数が多いみたいです。

  • web版第25回の応募数304
  • 『公募ガイド』2023春号発表のW選考委員版第4回→応募数344

ただ、web版が受賞有利かというとそうでもないです。雑誌版の方が募集期間が長いことによって応募数が多い(たぶん)。

web応募、郵送応募、どちらの方法も可能です。詳しくは雑誌『公募ガイド』か、サイト「Koubo」を見てください。

また、雑誌掲載回版は、400字原稿用紙換算5枚厳守(数行程度は許容)です。雑誌なので、紙面の都合があるみたいです。

公式に、「厳守」とわざわざ書いてあるので、絶対守ったほうがよいです。



サイト「Koubo」掲載回

サイト「Koubo」上で毎月お題が出され、月末に締切りです。結果が「Koubo」上で発表されます。

発表日は基本的に毎月1日です。元旦の1/1だろうが結果が出ます。たとえば第28回「誓い」(2023/11月募集回)は11月末締め切りで、2024/2月1日に発表予定です。

また、第28回より、400字原稿用紙換算5枚厳守→文字カウントで2000字程度(増減10%まで許容)に上限が緩和しました(web発表回のみ)

web応募、郵送応募、どちらの方法も可能です。詳しくは雑誌『公募ガイド』か、サイト「Koubo」を見てください。

受賞傾向

原稿用紙換算5枚(2000字程度)という短い話を募集しているせいか、現代ものが受賞する傾向が強いです。

やや昔もの、近未来もの、現代ものが受賞作の大半なので、このあたりが現在のトレンドみたいです。SF(すこしふしぎ)の掲載作も結構ある印象。

なぜ現代ものばかりの受賞になるのかというと、規定の2000字でオリジナルの世界観を表すのは難しい、という点が上げられるようです。

わずか2000字で、読者になじみのない世界観を描写し、かつ、話を展開させるのは、かなり困難そうですよね。

現代を舞台にすることにより、世界観語りに使う文字数を省き、浮いた文字数をドラマを作りこむほうへ傾ける、という方針が一つの攻略法なのかもしれません。

ショートショート(短編)を作るなら、この本が何か参考になるかも。

星新一『ボッコちゃん』

短編の神様、星新一の本です。

短編小説を非常に多く手がけ、大抵の人が思いつく短編のオチは、彼がすでに書きつくしていると言っても過言ではないくらいの方です。

短編書きは、星新一を読んでおいた方が、ネタが被らないかも?


・『宇宙の声 星新一ジュブナイル・セレクション (角川つばさ文庫)』

児童向けチョイスの、星新一ショートショート。

表紙がかわいいの探している方向け。


星新一は、ここで紹介した本のほかにも、大量のショートショート著作があるので、自分が面白そうだと思うものを探してみると良いかと思います。

なお、「小説でもどうぞ」受賞作を読めばわかることなのですが、この賞の雰囲気は、ラノベかラノベじゃないかと言われると、ラノベじゃないです。

「一般向け」を想定した作風で書いたほうがよさそうな印象。



選者を攻略

小説家の高橋源一郎氏がメイン選者です。

彼の心をどうやって動かすかが、入賞への重要な要素になって来るのではないかと思います。

高橋氏の心が動いたポイントは、氏が書いた過去の選評文を見ると、察せられて来る部分もあるかもしれません。彼が褒めている部分に、特に注目してみるといいかも。

ひとまず、過去の受賞作と、選評は、応募前にチェックしておきましょう。

第31回「ありがとうの回は、この「小説でもどうぞ」史上、最高だったかも、というコメントが添えられていました。まずはこの回を読んでみるのがおすすめ。

第25回「幽霊」の回も、「おもしろかった」「力作揃い」という評がついているので、イチオシ。

逆に、第24回「偶然」は、低調という評価。どうも書きにくいテーマだったようで、応募数も少ないです。

応募数が少なそうな回を狙って応募するというのも、受賞確率を高める手です。

また、選者の高橋氏の著作を読んでみるのも参考になるかもしれません。

氏は文筆活動のほかに、NHKラジオ「飛ぶ教室」に出演していたり、文学賞選考委員を務めたりと、幅広く活動しておいでの方です。

高橋氏の著作おすすめ

『高橋源一郎の飛ぶ教室 はじまりのことば』(岩波書店)

NHKラジオ第一『高橋源一郎の飛ぶ教室』の、冒頭部分の語りのテキスト化。いわゆるショートエッセイ集なので、氏の人となりが、よくわかるかも。


小説の書き方の著作もあります(ただし、いわゆる論理的メソッドではない)

『一億三千万人のための 小説教室』(岩波書店)

「一億三千万人のための○○」シリーズには、他に『歎異抄』『論語』などもあります。

ただ、書いておいてなんですけど、毎月200作以上寄せられてくる作品を、選者1人で全部読んでいるかどうかは、少々疑問が残ります。

もしかすると、選者が読む前の0次選考みたいなものがあるのかもしれないですね。(※あくまで個人的な見解です)

なお、公募ガイド社スタッフさんのつぶやきの中には、「切れ味の鋭いオチがお好みかも」というような見解がありました。

公募ガイド社主催のプチ公募は「小説でもどうぞ」以外にもいろいろあるので、興味があったら公式HPで確認してみるのもいいかも。

他の短編への応募を考えてみる場合の記事↓

(オレンジ・コバルト)短編小説新人賞

超・妄想コンテスト



まとめ

「小説でもどうぞ」は、web版は毎月募集。ただし応募者の増加により受賞は難化傾向にあります。不人気テーマ回(書きにくそうなテーマの回)を狙っていくのが受賞のコツ?

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このブログを書いている人
サメダ

小説を読むのが好きで、一般文芸系小説賞の下読みを数年しています。
公募勢でもあり、これまでの獲得賞金は160万超。
このブログでは創作、公募について発信していきます。記事内容は、公式とは無関係で、著者の主観による部分が大きいことをお断りしておきます。
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