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【web小説書き向け】エンタメの消費速度の速さとどう付き合うか・対策

エンタメの消費速度の速さとどう付き合うか記事 書き物関連

エンタメの消費速度は年々早くなっていますよね。

どんなに優れたアニメ・ゲームでもすぐに消費されて空疎化してしまう昨今です。

小説もそれは同じです。

そのため、自作品というエンタメを簡単に食い尽くされないように、発信頻度や投稿内容はよく吟味したほうがいいだろうな、というのは創作者の多くが感じていることなんじゃないでしょうか。

では、どうやって自分の作品やメンタルを守りながら、かつ読者離れを防いでいくのか?

この記事では、その辺について考えていきたいと思います。

思い入れがある大事な作品は、ある程度大事さが失せるまでUPしない

そもそもの話になりますが、カジュアルに読み倒されがちなweb投稿というシステムと力作とは、どこまで行っても、あんまり相性がよくないです。

ましてや、構想3年制作1年の自分の超大作が、ランカーが1週間で書いたお色気小説に1000倍くらいのスコア差で負ける、などというイベントが日常的に起こりうるのが、web小説界隈です。

努力量が評価される世界じゃないんですよね。

それなのに努力や思い入れなど、他人の目には見えない部分を評価して欲しいと思ってしまうので、苦しくなってしまうのではないでしょうか。

「私はこのくらい小説を書くために努力したので、相応に評価されるべき」という考えは、web投稿を始めた瞬間捨てたほうがいいです。

もちろん、努力しなければいい小説は書けないと思うんですが、「創作のための努力は1PVも生み出してくれない」くらいに思っておくことをおすすめします。

創作の世界はそもそもアンフェアなので、メンタル的に自衛していくしかありません。

たとえば、自分にとってかけがえのないくらい大事な作品は、

「まずはイベント等で販売してみて意見を聞いたり、コンテストに飽きるほど出してみて相対的なクオリティを確かめるなどして、次回作のためのスキルアップのために使い倒した後、念入りにSNS告知して読者にくどいほど根回ししてからwebにUPする」

くらいに、十分すぎるほど配慮してからwebへ投稿するのが、メンタルを守る上で大事です。

メンタルに自信のない人は、相当な制作時間をかけた小説・思い入れのありすぎる小説は、自分がもういらないと思えるほど自分で使い倒すまで、webには上げないほうがいいのかなという印象です。

自分の思い入れが強いほど、認識が現実と乖離していることが多いからです。

作品への執着がある程度薄れてから、公開するのがコツかと思います。それに、他人に評価されたくない大事なものまで、webにUPする義務はないんですよね。

どうしても超力作をUPしたいなら、これは大事なものなんだ、という周囲へのブランディングをしっかりした上で公開するのが大事です。

  • 表紙を見栄え良く作りこむ
  • 説明文を丁寧に書く
  • タグを適切に付ける

などの、基本的なところの配慮も大事です。

あなたが大切にしていないものは、人も大切にしてくれない場合が多いです。あんまり自作品アピールをすると、重い、くどい、ミュートにしたい、と思われがちですが、適度な自作品大事アピールは必要です。


短編~中編の小説を定期的にUPして忘れられないようにしていく

じゃあ何をwebに投稿したらいいのか?

これは、最大でも半年くらいで書けるくらいの短編~中編の小説がおすすめです。

力作(超大作)のUPは、

  • その力作がひと通り、送りたいコンテストに落ちた時
  • どうしても応募したい賞の窓口がその小説投稿サイトにしかなかった時

このくらいでいいのかなと思います。

ショートショート的な超短編だと、小説投稿サイトではなくて、noteを使う手もあります。個人的印象ですが、noteは小説サイトより結構閲覧されやすい印象。

この辺はブログの更新と似ているかなと思うのですが、小説投稿も、更新がマメなほど閲覧数は増えやすい傾向にあります

超大作を2年に1度上げるより、小さいボリュームのものを、短いスパンでコンスタントに出していくほうが、読者に忘れられにくいです。

何の目的もなく短編を書き続けるのも大変かと思いますので、短~中編の小説賞への応募を兼ねてみるのがおすすめです。

公募系のサイトで探してみると短編の小説賞は年中ありますし、お題の内容、お題の有り無しなどでも選ぶことができます。

・(参考例)↓

〆切があることで創作活動にもメリハリが尽きますし、結果発表の日は(発表までは)1日楽しかったりします。

またコンスタントに小説制作を続けることで作品のストックが増えていきます。一度落ちた作品も、推敲してまた別の応募に出すことができるので、ストックが増えるのは悪いことではありません。


人気の出た短編を長編化する

あなたが短編を上げ続けていくと、読者から好評の作品とそうでにない作品に分かれてくるんじゃないでしょうか。

人気の出た短編や受賞した短編などをコアにして、長編へ加筆するいう手もあります。

ある程度、好評を得た作品をベースにするので、ゼロから話をこねるより楽に、人気を出しやすいのではないでしょうか。

また、短編を膨らますなら、設定もすでにある程度考えてあると思うので、そこから肉付けするのは、創作カロリーも低くてすみます。

また、

たまった短編のストックから、使えそうなネタをいくつか融合させて長編を作るという手もあります。

こちらも、ネタはすでにあるわけなので、そこからアレンジしていけばよく、一から長編制作に取り組むより、時短になるかと思います。

小説コンテストの〆切ギリギリだけど何か応募しておきたい! という人におすすめの作り方です。


インプット目標は低めに、確実に達成できるものを

これは当たり前のことなのですが、自分の知らない物は、リアルに書けないですよね。

興味の幅が狭くなると、同じような話しか書けなくなりがちです。

とはいえ、1年に100本映画を見る、などとあんまり大きすぎるインプット目標を立てると挫折しがちです。義務になると、インプットって全然楽しくないんですよね。

自分の活動領域を広げてみるのが一番スムーズに新しい知識が増えるのですが、忙しくてそうもいかない場合は、1日のうちに10分でもいいので読書の時間を設けるといいかと思います。

kindle unlimitedだと、たくさんの雑誌や本がサブスク料金で読み放題なので、流行りものを取り込みやすいかもしれません。自分で買うと、最後まで読まないと損だななどと、思ってしまうんですが、サブスクだと気軽に流し読みできるのがいいですね。

何か一つでも知らないことを知ってから寝るぞ、という感じで意識的に、でもハードルは低めで毎日できそうなインプット目標を立てるのがコツです。

達成できた場合、何らかの自分へのごほうびを用意しておくのも、モチベーション維持に効果的です。

学んだこと、思いついたことは、常にメモできるように、メモツールは常備しておきましょう。仕入れた知識やアイデアをすぐ忘れてしまうのでは、もったいないです。

電子メモみたいなものもありますので、アイデアを即デジタル化したい人には、電子はおススメ。

パスワードをかけられたり、PDFに直接書ける機能がある商品もあります。これとか↓



まとめ

すぐにエンタメが消費されてしまう昨今なので、自分(の小説)というコンテンツの売り出し方はよく考えたほうがいいんじゃないでしょうか。

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