エブリスタは、電子書籍配信サービス「めちゃコミック」を運営する株式会社アムタスの子会社です(2025年~)。
アムタスHPの広報によれば、今後はコミカライズ原作に力を入れていくそうです。
このエブリスタという小説投稿サイトはどんな使用感か、どういう人に向いているかなどについて以下説明していきます。
なお、この記事を書いている人は、エブリスタ使用歴が3年以上あります。
どういう人に向いた小説サイトか
「恋愛」(過激表現有のものがわりと人気)と、「BL」のジャンルが強いです。
この2つのどちらかの要素がしっかり入っているものだと、比較的読んでもらえやすいです。
そういうものが書ける人にとって、結果が出しやすいサイトかなと思います。
ただ、運営は他のジャンルのことも、特集記事によって定期的にピックアップしてくれているので、その点は救いがあります。
新着投稿数は、カクヨムより激しくありません。
瞬時に作品が流れ去っていく、というほどの流量ではないので、投稿が激流になる時間を避ける、などのテクニックはほぼ不要です。
のんびり創作したい人や交流にウェイトを置きたい人にわりと向いているのかなと思います。
読者層は、「エッセイ・HowTo」のジャンルのランカーに既婚主婦層が多いことから察するに、比較的大人の女性がメインなのかなという印象があります。
エブリスタに投稿するメリット
- 比較的コンテストが活発
- ユーザー同士が交流しやすい機能が揃っている
- (個人的印象ですが)執筆の操作性がいい
比較的コンテストが活発
コンテストは月に2回以上は新しいものが出てくる様子です。
エブリスタで特に人気のコンテストは外部の出版社が絡む賞と、短編のコンテストの「妄想コンテスト」です。
妄想コンは毎回相当な激戦ですが、選考基準に読者評価点が入らない様子なので、そこは、読者数に自信がないユーザーも安心できるポイントです。
ユーザー同士が交流しやすい機能が揃っている
エブリスタにはざっと、以下のような交流ツールがあります
- メンションを送り合う機能
- コミュニティを作る機能
- つぶやき機能
- ぺコメ・スタンプ機能
全ての交流機能は、誰からも見えるようになっています。
- メンションを送り合う機能:ユーザーを指定してメッセージを送る機能で、その相手と直接やりとりできます。
- コミュニティを作る機能:グループメンバーが書き込みできる掲示板が作れます。
- つぶやき機能:Xみたいな感じを想像してもらえると大体近いです。フォローした人のつぶやきが、タイムラインに流れていきます。ただし画像は貼れません。
- ぺコメ・スタンプ機能:投稿作品の1ページずつに使える機能です。ぺコメは、そのページで感じたことなどを短くコメントできる機能。スタンプは、用意されている感情スタンプで作品への思いを端的に伝えることができる機能です。
なお、閲覧制限をかけて交流したい場合は、スター特典の機能を応用することで行えます。
ただし、全ての投稿は、下書き状態に至るまで運営がチェックしているので、ガイドラインの範囲内での交流を心掛けることになります。
エブリスタが向いてない人
- 書籍化コンテストをガンガン狙っていきたい人
- 二次創作をやりたい人
- 社会問題に切り込みたい人
書籍化コンテストをガンガン狙っていきたい人
エブリスタは確かに、他のサイトと比較した場合、コンテスト自体の数は決して少なくはないです。
ただ、書籍化のコンテスト数は少ないです。
妄想コンテストから書籍化という流れはあるのですが、その書籍である「5分シリーズ」の刊行頻度は、それほど高くありません。
単著書籍化を目指すなら、アルファポリスやカクヨムのほうがいいかもしれません。
ただ、そもそも書籍化自体が難しいんですけど。
二次創作をやりたい人
またエブリスタは二次創作が禁止です。
あんまり似ていない二次絵を投稿するだけで警告が来て消されます。
本の表紙画像なども、宣伝のために上げたりすると、わりと消されたりします。
ただ、消されない本の表紙などもあり、この辺の判定基準は謎に包まれていることで定評があります。
社会問題に切り込みたい人
実在人物・企業などに関して手厳しい感想を書くと、警告が来たりするようです。
また、株をやっている人などは、その資産推移などを上げても消されたという声を聞きます。
ただこれらも、警告が来る時と来ない時がある様子で、加減が難しいです。
運営から警告が来ると地味に気分がへこみ、投稿自体が嫌になるケースもありますので、初めからこのような話題や要素は避けて投稿したほうが無難です。
作品の投稿フォームはこんな感じ
エブリスタの投稿フォームはこのようになっています(PC表示状態)↓

執筆フォームで書いている状態と、実際投稿されたときの体裁にあまり差がないので、そこが使いやすい印象です(人によると思いますが)。
ボリュームの多い作品をUPする時は、「まとめてページ投稿」が便利です。
なお、画像は、投稿1ページにつき、そこまでたくさんの枚数は貼れない様子です。
何枚が上限なのかやサイズ上限などは不明なのですが、貼れなくなったら適宜ページを増やして、そこに追加で貼っていく形になります。
エブリスタで読まれるためにできること
どこの投稿サイトも同じですが、投稿するだけだと昨今、本当に読まれない場合が多いです。
始めたころだと、毎日pv0などはままあります。
読まれたい場合は、こちらからも何かしらアクションを起こしていきましょう。
以下、参考記事を貼っておきます。
マネタイズ
2024年に投げ銭機能が導入されました。
まとめ
エブリスタに向いている人は「恋愛」と「BL」が書ける人。
また、交流をしながらのんびり活動したい人。
コンテスト自体は多いが、書籍化コンテストは少なめかも。
コメント