こんにちは、公募勢のサメダです。
累計獲得賞金は2024時点で160万くらいです。
このガチ公募シリーズ記事では、公募への応募をガチめに行っている著者が、公募生活をいい感じに過ごせるかもしれないコツみたいなものを書いていきます。
今回は、応募作の作り方、どうやって公募に勝ちやすい応募作をひねり出すかについて、書いていきたいと思います。
テーマは、「アイデアを大量生産し、よいものを選別して応募」。
なぜアイデア大量生産する必要があるのか?
一番初めに思いついたアイデアでそのまま制作に入ることの危険性、アイデア出しにおすすめの本などを、以下紹介していきます。
公募で勝てない理由の1つはネタ被り
ネタが被った時点で、クオリティや肩書きの勝負に移行してしまいます。
どこの世界でもそうですが、すごいアイデアではなくても王道アイデアでも、クオリティがえげつないものを作ってくる勢がいます。
そういう勢力には、そこそこのクオリティ、では勝てません。
向こうは逆に、(たぶん)アイデアに力を入れていないとの自己認識があるので、そこを質で補うという戦略です。
あなたが質上げ戦略のほうが向いていると思うなら、そちらの攻略方法もよいかと思いますが、多くの人にとって、いばらの道ではないでしょうか。
クオリティ勝負に持ち込んだ時点で、その公募は詰んだ、くらいに思ったほうがいいです。
大量にアイデア出しを行うメリット
アイデアが深まる
はじめに思いつくようなネタは、誰でも思いつくもののようです。
つまり、そういうネタで応募すると競合が多くて勝ちあがりにくい。
初めに出したネタを膨らませたりひっくり返したりして、徐々にアイデアの深掘りをしていくのが大事です。
「大量にアイデアを出す=その公募テーマについて考える時間を増やす」ことなので、とにかく、つまんないアイデアだとその場は思っても、ひとまず書き留めましょう。
アイデアは、大量に生産するに越したことはないです。
特にキャッチコピーのコンテストなどは、一見、簡単そうに思えても、テーマの本質へのあくなき追求が、かなり重要になってきます。
キャッチコピーを考えてお金をもらっている職業であるコピーライターは、日々そうやって対象の真理を追いながら、心に刺さる言葉を考えているみたいです。
キャッチコピーをはじめ、文章系のコンテストに役に立ちそうなエッセイ漫画はこちら。
また、イラスト系公募でも、アイデアを大量生産することは重要です。
同じ構図、同じ要素になってしまったらクオリティ勝負になることは目に見えています。
イラスト系公募は、文章系公募と違い、一瞬で良し悪しが判定されてしまう、クリアで残酷な世界です。
なるべくアイデア勝負に持ち込めるように、下図の段階から戦略を練っていくのが受賞のコツです。
アイデア出しに関する名著はこちら↓
イラスト系公募・文章系公募問わず、参考になるかなと思います。
スキルがupする
人間は同じ行動をくり返すと、その行動がこなれてきます。
公募作品の制作に慣れてくると、より効率の良い制作ができるようになります。
公募まわりのあらゆるスキルがupするんですね。
たとえば、〆切ギリギリ応募で何度か心臓をバクバクさせると、自分の能力やルーズさがどの程度のものか、ちょっとずつわかってきます。
そうすると、「この公募は締切日は××日だから、最悪〇日前までに下描きを書いておかない地獄を見るな、じゃあ今日から少しでも取り掛かっておこう」、などと、無理のないスケジュールを組めるようになってきます。
また、小説でもイラストでもそうですが、書き慣れると、一作あたりにかかる制作時間がだんだん短縮されます。
資料の見つけ方のノウハウが蓄積してきたり。
創作ツールの使いこなしも進んできます(お絵かきソフトに熟達してくる、など)。
無駄を省けるようになってくると、その分の時間をまた創作に充てられるので、創作的生産性が増します。それにより応募できる作品が多くなると、受賞の可能性も高まります。
良い循環を生むために、とにかく制作の数をこなしてみましょう。
ストックが増えて応募がはかどる
1回の公募応募のために考え抜いたアイデアや、制作物を、その公募で全て用いる必要はありません。
というかそれをやると、要素を過積載した創作物ができてしまいがちです。
「この作品は、規定枚数のわりに要素を詰め込みすぎている」という総評が書かれている小説賞を見たことはありませんか?
あれは、その賞の規定枚数にふさわしい量のアイデア・要素を、超えちゃっているという意味です。
じゃあ賞にふさわしいアイデア量って、それは具体的にどのくらいなの?
と思った人は、自分が送る公募の、過去受賞回で、選考者に褒められている作品を参考にしてください。
いよいよ公募に臨む際には、その賞に一番向いていると思われる1~数作品を選別して、応募しましょう。
カテエラにならないよう、過去受賞作をよく研究して、ふさわしい要素とアイデア、そしてクオリティの応募作を選別するのが大事です。
場違いな作品を場違いなコンテストに送ると、勝算が下がります。
・カテエラについての記事はこちら↓
余ってしまったアイデアや作品は、ストックしておいて、別の機会にちょうどいい公募があったら参加してみましょう。
常にアイデア出しをして、ちまちまアイデアのストックを増やしておくと、急な公募にも対応しやすいです。
アイデアの出し方
ターゲット設定
やみくもに自分の好みや嗜好をもとにアイデアを出すのは、受賞効率がよくないです。
自分の好みはいったん置いておき、「その賞を受賞し、商品化されたときの、消費者」について考えてみましょう。
いわゆるターゲット設定です。
親切に、「〇〇文庫は10代の若者に向けたストーリーを募集しています」などと書いてくれている賞もあるので、その場合は、もうゴリゴリにそこへ寄せてください。
寄せすぎるということはないので、遠慮なく寄せてください。
誰がその商品を使うかがわかったら、
- その年代、性別の人物は、どのようなものを好む傾向にあるのか
- その年代特有の悩みは何なのか
などについてリサーチしていきます。
多少なりとも、ターゲットについて理解が深まらないと、アイデアは湧いて来にくいものです。
無から有は生み出せないんですよね。
顧客像を具体的に想定することで、どういう要素を盛り込むと喜ばれやすいのかを、絞り込みやすくなります。
その年代、界隈に売れている商品などを調べていくと、ターゲットにふさわしいデザインやストーリーが浮かんで来やすいです。
ある程度そのターゲット層について理解が深まってこれば、その界隈の流行を取り入れてみたり、過去の流行と現代をコラボさせてみたりと、いろいろアイデアが浮かんでくると思います。
自分と同年代の人、同じフィールドをターゲットにしている公募は、あまりリサーチがいらないので、最も取り組みやすい公募の一つかなと思います。そういうのを見つけたら、積極的に応募してみましょう。
ただ、ターゲット層と自分が離れすぎているからと言って、あきらめる必要はありません。
たとえば、デザイン会社でも、女性向けインナーの広告を男性が作っていたりします。
対象への観察を怠らないことで、様々なライフステージの人に対応できる創作もしていきやすくなると思います。
このへんが大事なのかな、と勝手に思っています。
賞開催サイドを顧客と思い、攻略していく、というのがコツかなと思います。これはビジネス書ですが、こういう本もあります↓
外出してみるのも効果的
ところで、アイデア出ししようと意気込んでも、スムーズに出てくるわけでもないですよね。
同じことばかり頭に巡らせていると、詰まってしまいがちです。
運動で気分転換したり、エンタメを楽しんだりして、何も考えない時間も必要かなと思います。
アイデアなんか、出ない時は出ないです。必要なインプットを行った後は、別の作業を進めながら、アイデアが降ってくるのを待ちましょう。
・参考記事↓
まとめ
アイデアは、始めに思いつくものはみんなが思いつきがちです。深掘りする努力をしましょう。
また、応募テーマへのリサーチは惜しみなく行いましょう。
余ったアイデアはストックしておくと公募がはかどります。
次回の公募受賞コツ記事は、戦略的なスケジュール管理についてです。スケジュール管理しない場合のリスク、戦略的ってどうやるの、などという内容について書きます。
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