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「同世代」のコンテストが応募の狙い目!

勝ちやすい公募は何か記事アイキャッチ 公募ガチ勢による公募コツ

なるべくなら、勝ちやすいコンテストに応募したい。

そう思う人も多いと思います。

勝ちやすいコンテストとは何か?

いくつか例があると思いますが、その一つが「同世代」の要素があるコンテストを狙うことではないでしょうか。

以下どういうことなのか、詳しく書いていきます。

同世代(商品のターゲット層=応募者の状況)だと強い

商品には、それをメインに売りたいターゲット層(性別・年代・職業など)が設定されています。

本でもそうです。

例えば、女性向けファッション誌って数多く出てますけど、ターゲット層がそれぞれ違うから比較的棲み分けられているんじゃないでしょうか。

小説でいえば、スターツは、各レーベルごとに、想定読者をかなり厳密に設定している印象でして、そちらの小説サイト(ノベマ!、野いちご、ベリーズカフェ)で開催される賞は、応募要項に、書いてほしい主人公像、その年齢設定などがかなり細かく指定されていることが多いです。

これはとても親切です。

こういうのが好きな、このくらいの年齢の読者に読ませたいから、あてはまる作品を書いてねっていう、ターゲット層についてのヒントを、教えてくれているんですね。

他の公募でも、応募要項を読むと、ヒントが見つけられることが結構あります。

  • 「10代から20代前半の男性が楽しめるような作品」
  • 「オトナ女子がキュンとときめくような作品」
  • 「ファミリーでも安心な作品」

などの文言ですね。

このように、応募要項に、ターゲット層の条件が書いてあるときに、自分の年齢や状況が、このターゲット層あてはまる賞を選んで応募していくと有利になりやすいです。

というのも、「自分は普通で一般的な考えの持ち主」と思っていても、多かれ少なかれ、その年齢、その世代だけが持つ特性みたいなものの影響を受けています。

そういうわけで、「開催サイドが受賞作を商品化した時に想定する、購買者層=自分」でない場合、応募する時に購買層の価値観を理解するために、リサーチするコストが新規にかかります。

世代間ギャップという言葉もある通り、リサーチしても、なかなか自分以外の世代を、みずみずしく描くことは難しいです。

令和世代の青春の悩みを中年が書こうとしても、なかなかリアルに描けないですし、経験の浅いうちに、重厚な人生観をもつキャラクターを構築するのは難しいものです。

それが逆に、「開催サイドが受賞作を商品化した時に想定する、購買者層=自分・同世代の友人」であれば、すでにその時点でお互いのニーズがかなりマッチしていると考えられます。

自分と同世代の感性を募集しているコンテストなら、「自分の考えが子供っぽいかな、ズレてないかな」とあまり考える必要がなく、実際あまりズレにくいです。ありのままの感性をそのまま乗せることが直に作品の強みになっていきやすいです。

自分の世代から離れれば離れるほど、その再現が難しくなることは、意識しておいた方がいいかと思います。

どうしてもそういう難しいことにチャレンジしたいんだ、というなら、そういう時はこういうのを読んでみるのもいいかも↓

・○○代にしておきたいことシリーズ

各年代で直面する悩み、選択みたいなものが描いてあるので、その年代を身近に感じやすいかと思います。

リンク貼ってないですが、20代と10代のもあります。

「時代が多少変わっても普遍的な、その世代における課題や問題」みたいなものが描いてある印象でして、分厚くない本なので、気楽に読みやすいかと思います。

一方で、なるべくコスパよくさくさく応募したい、有利に応募したい、と考える方は、等身大の自分が出しやすい、上述のような「同世代」公募を狙っていくのも一考です。

「同世代」コンテストの見つけ方

自分の年齢、性別、状況に近い賞を見つけるには、例えば以下のような方法があります。

  • コンテストの募集要項を読み込む
  • その企業の商品ラインナップを見る
  • 過去回の受賞者が自分の年齢に近い賞を探す

この3点は、一見違うことのように見えて重なり合っています。

まず、いつもこのブログで書いているのでまたかよと思う方もいるかもですが、コンテストに応募する際、最大のヒントになるのは、募集要項です。

とにかく、募集要項を暗記するくらい読んでみましょう。

なお、言っておいて何なのですが、募集要項はあくまで建前である場合も、ままあります(言行一致している賞も多いですが)。

「言っていることではなく やっていることがその人の正体」

という名言を発した作家さんがいらっしゃるのですが、これは個人だけでなく、賞開催者(企業)にも当てはまる格言ではないかと思います。

ですので、募集要項は大事ではあるというのは大前提で、さらに、その企業で実際に売り出されている商品と過去の受賞者の経歴を見ながら、

  • その賞が真に求めていることは何か? 
  • 自分と自分の応募作は、そもそも求められているものか? 

について考えていく必要があります。

過去回の受賞者の年齢が、自分の年齢と近い場合が多い時は、その賞にはなるべく送ってみてもいいと思います。

その世代の持つ感性を、高く評価する賞である可能性が高いからです。入賞期待値を上げることができるかもしれません。

年齢が上がってきたら、コンテストで結果を出しにくくなったという人へ

腕が落ちたと悲観的になるのではなく、こう考えてみてはいかがでしょうか。

すでにそのコンテストと、あなたの感性が合わなくなってきている。

こういうことはないでしょうか

最近、応募したコンテストの受賞作を読んだり見たりしても、いまいちどこがいいのかわからない。

感情移入できない。

そういうことが増えてきたら、そのコンテストが求める作品と、あなたのいいと思うものが、すでに乖離している可能性があります

あなたの応募しているコンテストの最近の受賞作が、内容的に浅くなったのではなくて、あなたが成長したから、共感や理解ができにくくなっているだけかもしれません。

年齢やライフステージが変わってきたら、悩みや大事にしたいものが変わってきて当然です。

取り込んで面白いと感じるエンタメも、前と違ってきているのではないでしょうか。

そういう変化が、創作にも表れてきていて、その結果、いままで執着していたコンテストでは、結果を出しにくくなっているのかもしれません。

年齢・ライフステージの変化に合わせて、応募する賞も変えていくのがおすすめです。

その年代だけが持つリアルを、常に創作に乗せていくことができやすいからです。

コンテストは、若い子向けのものだけではないので、あなたのライフステージに合ったコンテストをいろいろ探してみましょう。



まとめ

自分が商品のターゲット層と同じ賞の場合、積極的に参戦していこう。

同世代をテーマにした題材であれば、創作コストもかかりにくいし、リアルなものを作り出しやすい。結果的に賞レースで有利になりやすいかも。

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