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【落選をチャンスに変える方法】公募ガチ勢による受賞のコツ5

落選はチャンス記事アイキャッチ 公募ガチ勢による公募コツ
この記事はこんな人に特におすすめ

・また公募(コンテスト)に落ちた、もうどうしていいかわからない、と思っている人

・次は落選したくない、なんかいいアイデアはないか、と思っている人

こんにちは、公募好きなサメダです。

累計獲得賞金は2017~2023年で150万くらいです。

このシリーズ記事では、こうしたら公募生活を比較的いい感じに過ごせるのではないか、というアイデアみたいなものを書いていきます。

今回はこれ、

落選をチャンスに変える方法

です。

公募やっていると落選することのほうが多いですよね。落選をチャンスに変える方法を、以下、詳しく見ていきたいと思います。

なぜ落選した時こそチャンスなのか

落選すると悔しいですよね。

でも、落選して得たものも必ずあります。

例えば、自分のレベルを客観視できるチャンスを得られた、とも言えます。

 自分のレベルを客観視できていないと苦しいことが多いです。明らかにレベルの高い作品に対して、自分の作品のほうが上だと、むやみに嫉妬したり、ありもしない受賞を夢見て人生を浪費したり。

著者も経験があるのでわかります。

率直に言って、何度応募しても箸にも棒にも引っかからない賞は、あなたに向いていないです。

人生を空費する恐れがあるので、何度か試してダメだったらあきらめて、得意分野に転向することをお勧めします

自分の得意分野が何か、初めはわからないかもしれません。

公募ビギナーは、ジャンルにこだわらず、まずは手あたり次第応募してみるのも手です。

その中で、結果がわずかでも出るジャンルがあれば、そこがあなたの向いているジャンルではないでしょうか。

そこを集中的に攻めていくと、得意分野になっていくかと思います。

結果がついてくる方が、心も荒まないですし、人生が楽しいです。あえてハードな道を選ぶのもロマンではありますが、心が折れやすくなります。

ちょっとでもいいところまで行った賞や、どうしても取りたい賞がある場合は、落ちた理由を徹底的に考察しましょう。

落ちたからには理由があります。

それを研究することにより、落選をチャンスに変えて、次回はもっと賞に近づいていけると思います。

落選をチャンスに変える、落選理由の研究

落選理由の研究方法

選考者が直接教えてくれるわけでもないのに、どうやって落選理由を研究すればいいの?

という声もあると思うので、コツをお伝えします。

おすすめなのは、受賞作品を鑑賞して考察することです。

何がよくてこの作品が受賞したのか、自分の作品より優れている点はどこか、盗めるところはないか、徹底的に考え抜きます。

この段階ですべきでないのは、受賞作のあらさがしに時間を取ることです。

もし自分の応募した賞だとすると、なかなかこの、受賞作研究はつらいかもしれません。自分の作品のほうがよかったのに、って思っちゃいますよね。

そんな人はまず、この記事でも読んで心を落ち着けてください↓ 役に立つかどうかは不明ですが。

受賞作について何か思う点があるにせよ、何か優位な点があったから、あなたの作品は落とされてその作品は受賞した、それは揺るがしがたい事実として存在しています。

ここは、あらさがしより、受賞作から受賞要素を抽出することを優先させた方がいいと思います。

次の応募作を書く段階になったら、受賞作のマイナス面を自分は踏まないように気を付ければいいだけです。

とはいえ、いきなり受賞作の研究をするのはめんどいし、心がしんどい!

という人もいると思います。

そういう時にはまず、これがとっかかりとしておすすめです。

それは受賞作やその賞全体の講評を読むことです。

文芸系公募だと大抵ありますよね、賞の結果が出た後に、選考に携わった作家やスタッフが、今回の応募作や受賞作についてコメントしているページ

あれに受賞のヒントが凝縮されています。

そこに、今回は××という作品が多くて、こんなところが気になった、などと書かれていれば、そこを避けたり、ひねったりすればいいですし、逆に〇〇な作品を求む、と書かれていれば、そういう作品に寄せてみるのもいいかもしれません。

もっとダイレクトに、××という要素・展開はやめたほうがいい、と書かれていれば、その賞ではそれは評価されにくいんだなとわかります。

講評には受賞のヒントが詰まっています。



選考者が毎年変わらない賞は、選考者の好みを研究することにも意味がある

例えば小説賞の場合は、毎年最終選考者が変わらないケースがあります。

選考者が文筆家の場合も多いので、その方の代表作だけでも読んでみるのがおすすめです。

選考結果が文芸誌に掲載されるのであれば、その文芸誌に掲載されている小説のテイストをざっくり把握するだけでも、カテゴリーエラーを防止になります。

その文芸誌に載っていないような雰囲気のものは、そのレーベルでは、カテエラである可能性が否めないからです。

逆に、その文芸誌の載っているレンジの表現であれば、そのレーベルでは許容されていると言えます。

攻めた表現を書きたいとき、この表現はOKなの? NGなの? と迷ったら、賞を開催しているレーベルが発行する文芸誌を遡って読んでみましょう。

なるべく新しい号を読むのがおすすめです。過去一年くらいの。

昔は許された表現でも、昨今のコンプラ意識の高まりで、NGとされはじめている場合もあるからです。

バックナンバーを探すのが大変な時は、図書館が役に立ちます。

コンプラに特に厳しいのは児童書です。

余力があったら最近人気の児童書を読んでみて、そこに書かれている展開、要素、キャラクター造形ならば、ひとまずコンプラ的にはお墨付きをもらっている、と思っていいかもしれません。

児童書についてはこの辺の記事↓に、多少紹介があります。

イラスト系の場合は、受賞作を見る労力が文芸賞より軽いので、遡れる限りの過去受賞作を全部見ておいた方がいいです。

毎年の受賞作を見ることで、傾向の変化や、流行などがわかる場合があります。

また、この賞は、デザインっぽい絵が欲しいんだな、とか、ラノベっぽい絵柄が欲しいんだな、などと、選者の好みや雰囲気がつかめます。

こういう傾向の作品は受賞していないな、というのがわかれば、それが暗黙のカテエラ事項である場合が多いので(例えば、売れにくいので採らないなど)、間違い探しを行う要領で、神経を研ぎ澄ませて観察しましょう。

まとめ

・公募に落ちたら落ちた理由を研究しよう

・あんまり通過できない公募は、向いていないのであきらめるのがベター


サメダ
サメダ

次回のガチ公募コツ記事は、アイデアの出し方について書く予定です。アイデアは被った時点で賞レースがハードモードに?

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