カクヨムの「星」は、ランキングや一部カクヨム内コンテストの選考に影響する、(人によっては)かなり重要な要素です。
これを集めたくて仕方ない人もいるかと思います。
そこで、営業経験のある著者が、カクヨムで星を増やすための営業アイデアを考えてみました。
かなりドライなので、実力で星を増やしたい人は向いていません。あと、ちょっと畑違いかもしれません。
星獲得の営業をするのは自由だと思いますが、人に迷惑をかける行動はNGです。
カクヨム内で行うこと
他者の作品を読めば読むほど星は増えやすくなる
※公式は、相互評価による星入れをあまり評価しない方向のようです。2023-2024カクヨムコンでも、相互評価で入れた星は、そうでない星より、価値を低く算出するというアナウンスがありました。ですので、この記事は、ただ純粋に星を増やしたい、という人向けです。
まず現状として、小説投稿サイトはわりとどこも、供給過多の様子です。
読み専さんが好むジャンルは比較的偏っていて、そこを外すとかなり反応はお寒いですし、作品をUPしただけでは、読まれないケースが本当に多いです。
・「ビギナー、ガチで読まれない」関連記事↓
小説投稿サイトのビギナーが評価を得ていくには、自作を書きつつも、他者の作品を読んでいくコミュニケーション力が必要になって来つつあります。
身も蓋もない言い方をすると、相手に感想や星を入れるから、こっちにも星をつけてもらう、という相互評価です。
実力があれば、おそらく小説を上げるだけで読まれます。実際、相互評価はやめろ、自分の首が絞まるだけだ、と書いているノウハウ記事もあります。
たしかにそういう側面もあります。こういう関係は、大抵が、一方が止めたら消滅する、かなりむなしい関係です。
ですので、自分がやってみて、合わなければその時にやめたらいいんじゃないでしょうか。相互にも向き不向きがあります。
相互に向いている人
- web小説を読むのが好き
- 交流も含めて創作が好き
無意識にギバー(与える側)になれる人が向いています。
相互に向いていない人
- 他人とその作品に興味がない
- 頻繁に交流するのがめんどくさい
- 実力だけでのし上がれる自信があるので相互やりたくない
「向いていない」に当てはまる人は、小説サイトにおける、星をはじめとする評価点を、どうしても集めにくい傾向です。
ですが、相互をしないことは、責められることでも悪いことでもありません。
相互向きでない人が対外評価を得たい場合、こういう根回しが必要ない、出版社の開催しているクラシックな公募の方が向いています。
カクヨムで星を獲得するために必要なこと
カクヨムで星を獲得するために必要なことは、そのユーザーの作品を拝読したら、こちらの作品も読んでくれそうなユーザーを見極めることです。
どういう人が相互読みをしてくれやすいのか見極めるには、ユーザーのプロフィール画面を見るのがヒントになります。
カクヨムのプロフ画面は、かなり情報量があるので、ユーザーの人となりがわかりやすいです。
また、カクヨムでは自主企画が行われているので、そこへ参加してみると、仲間が見つけやすいです。
ただし、よく見極めないと、ほとんど機能していない自主企画もあったりするので注意が必要です。
星獲得への具体的リアクション
自分の好きなジャンルで、このようなユーザーを見つけます。
- 書いているレビュー数が多い
- 星をポンポン投げている
- 3、4ケタくらい作品やユーザーをフォローしている
全部あてはまらなくてもいいです。
なぜ自分の好きなジャンルで相互ユーザー探しを行うかというと、これから大量に作品を拝読していくわけなので、大量に読んでも辛くないジャンルを選定したほうがいいからです。
完結している作品の方がいいです。
連載物だと何回かに分けて読むことになり、内容や細部を忘れてしまいがちで、レビューを書くときに自分が困るからです。また、いい加減なレビューをすると作者に失礼だからです。
なお、そのユーザーがコンテストに応募している作品があるなら(特にカクヨムコン)、その作品を優先して星を入れてあげた方が喜ばれるかもしれません。
各ページにハートを入れるかは好き好きです。誰が入れたかわからないからです。
拝読後、星を入れます。
星は0~3個入れられますが、最高評価の3を入れておくのが無難です。
2や1だと荒らしだと感じる人もいるみたいで、その辺りの価値観の違いで恨まれる場合があるからです。
次に、ちょっと勇気がいりますが、レビュー(感想文)を書いてみましょう。途中、メモを取りながら読んでおくと、レビュー制作に取り掛かるまでの流れがよりスムーズです。
・レビューを書く際の注意点記事↓
大抵の場合、レビューがもらえると嬉しいものです。
もらってうれしい、思いやりのあるレビューを心がけましょう。上の関連記事にも書きましたが、アドバイスだけはガチでNGです。
以上のループを、読む相手を変えて繰り返します。
他者の作品をたくさん読むことは、自作品の研鑽にもなります。時間のある限りこれを繰り返します。
中には、レビューに対してノーリアクションの人もいます。縁がなかったんだな、と切り替えましょう。間違っても怒ってはいけません。相手にだって都合があります。
というのも、レビューを入れて何かしらの反応がない場合、「こちらのレビューが、何か向こうを不快にさせてしまった」、あるいは、「知らない人からのレビューはされたくない人だった」などの可能性もあります。
人に迷惑をかけないように心掛けながら、どんどん他の方の作品を拝読して、縁を繋いで行きましょう。
SNSアカウントを育てる
カクヨム内で他者の作品を拝読するのと同時進行で、SNSアカウントを育てます。
つまり、カクヨム内からだけでなく、他のSNSからの読者流入も目指します。
SNSフォロワーが即読者になってくれるわけではないですが、作品が人の目に触れる機会は増えるので、SNSフォロワーが多いのは、作品宣伝において不利にはなりません。
SNSは、使っている人が多い短文系(X、タイッツーなど)でもいいですし、noteなどのブログ系を駆使してもOKです。
ブログ系の中では、noteはけっこう、掘ってみると小説創作勢が見つかります(プロ含め)。また、note内でも漫画・小説などのコンテストが開催されるときがあるので、アカウントを作っておいて損はないかと思います。
・note始める人のための記事はこちら↓
Xは(というかSNSはどれも同じですが)開始序盤はフォロワーが増えにくいです。フォロワー数と投稿数が少ないアカウントは、不審に思われやすいからです。
特にこだわりがなければ、小説投稿サイトと同じペンネームで登録した方がよいかと思います。信頼度が増します。
今回、カクヨムで自作品を宣伝するのが目的なので、カクヨムマイページへのリンクは、プロフにマストで貼って下さい。
自分の創作物がどんなジャンルの人にも見られてもOKだ、という人は、「フォロバ100」といったタグを有効に使っていくと、フォロワー集めが効果的です。あとはそのポストにいいねをしてくれた人をフォローしていくだけなので、スムーズです。
「フォロバ100」などのフォロワー集めタグで集まるユーザーの中には、詐欺目的だったり宣伝目的だったりするユーザーも多いです。よく見極めましょう。
あなた自身もこの時点では、フォロワーが少なくて、他人から見たら怪しく見えるアカウントです。あまりこのステップで質のいいフォロワーが集まることは期待しないほうがいいです。
ところで、もうちょっと保守的で、創作勢だけと繋がりたい、という人もいるかと思います。
そういう人は、あなたはカクヨムをやっているわけなので、検索欄でカクヨムについて発言しているアカウントの中から、気が合いそうなプロフィールの人を、片っ端からフォローしていくのも手です。
なお、創作というのは自分の内面の表出である場合が多いためか、創作アカウントは比較的ガードが固い場合が多いです(特に小説書き)。
たとえこちらがプロフに創作勢であること書いておいても、無言フォローのみでは、フォロバは期待しにくいです。
ひとこと、「なぜ繋がりたいと思ったのか(自分との共通点など)」や、「フォローの挨拶」など、メッセを投げておくとスムーズな交流につながりやすいです。
投稿速度や投稿内容を見て、全然合わなさそうな人は、迷ったらフォローしないほうがいいです。
価値観が合わないと結局、あとから、ブロックしたりとネガティブな対応をすることになる可能性が高くなります。ブロックって、されたほうは、けっこう根に持ったりするんですよね。
それに創作界隈は意外と狭いので、あなたがいま仲良くお喋りしている人は、あなたがブロックした人の友達だったりするかもしれません。
ブロ解より、リストで管理した方がたぶん平和かと思います。
どんなにフォロワーを増やしたくても、トラブルの種は極力作らないほうがいいです。
SNSでフォローしたあとは
フォロワーを増やしただけでゴールではありません。
フォロワーへのケアを怠らないようにしましょう。リアルでも同じかと思いますが、疎遠になると心が離れやすくなります。
普段はノーリアクションなのに、コンテストが近づいてきた時だけ親しくして来る人って、たぶんいい印象を持たれないですよね。
興味を失った人に投稿宣伝されても、読みに行こうかな、とは思いにくいものです。
フォロワーの素敵な発言には、こまめに、いいねや引用リポスト、リプライなどで感想を伝えましょう。
特に、自分の作品を読んでもらったら感謝を伝えましょう。相手があなたのために時間を割いてくれたのは、すごいことなんです。
どんな内容を投稿するか
つぶやき、ブログ系、どちらのSNSでも共通するやめたほうがいいことは以下です。
- 病み系のつぶやきを連続で流す
- 政治・宗教系
- どぎつい下がかったネタ
- 身バレするような内容
- 人生の悩みを深刻に語る
- 自慢しすぎる
- 同じ内容を宣伝しすぎる
今回作るのは、営業用の創作アカウントなので、
- どこのサイトで、どんな作品を書いているか
- どんなコンテストに応募しているか
- 新作の宣伝
- 本や映画の感想
- フォロワーの小説作品の感想を書く
- フォロワーの作品宣伝のリポスト
- マイルドな創作論
あたりを投稿しておくとよいかと思います。
特にフォロワーの作品についてトークすると、喜ばれやすいですし、あなたという存在が、相手の印象に残りやすいです。
また、「RTした人の作品を読みに行く」などのタグを使って、絡みやすい雰囲気を出しておくと、フォロワー外の人の目にも、自分の存在がとまりやすくなるかもしれません(同じ人が、こちらを忘れて、何回も同じ作品に感想を依頼して来たりする場合もあるらしいですが)
創作に全く関係ないことを投稿したかったら、別のアカウントで行ったほうがいいです。
最後に、フォロワー数が増えることは、炎上リスクを抱えることなので、フォロワーが増えれば増えるほど、言動には慎重になって下さい。
これは営業用のアカウントなのだということをいつも心にとめて、節度ある発言を心がけましょう。
・もっと詳しくアカウント運営について考えたい人は、物書き全般に向けた記事もあります↓
まとめ
カクヨムでは作品をたくさん拝読することを心がけ、カクヨム外ではSNS流入を目指す。営業って、不快に思われたら終わりなので、頑張りすぎず、ほどほどに。
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