小説投稿サイトにupした小説、読まれたいですよね。
評判が良ければ、書籍化やコミカライズされるかもしれない。
そんなの読まれたいに決まってますよね。でもなかなか読まれない……
ところで、小説投稿サイトと言っても色々あると思いますが、これ書いてる人は使用感が合っていたので、エブリスタに登録しています。エブリスタ歴は3年程度です。
エブリスタに3年以上、ほぼ毎日ログインして考えた、こうするともっとweb小説が(エブリスタで)読まれるようになるんじゃないだろうか、という初心者向けのアイデアを書いた記事がこれです。
記事作りには、エブリスタ歴の長い方からもアドバイスをいただいているので、多少のリアルさを持ってお伝えできるかも? と思います。
エブリスタで小説が読まれるようにするには

結論から言うと、エブリスタで小説が読まれるようにするには、
投稿作品が露出する場所・機会を増やす
これに尽きるかと思います。
これはどこの小説投稿サイトでも同じですよね。作品を露出させる方法はいろいろありますが、今回はこちらを紹介していきます。
「エブリスタ友達(フォロワーさん)を増やす」
エブリスタは、ユーザー同士がフォローし合えるようになっています。フォローすると、相手の新作情報やつぶやきが流れてくるようになります。
そりゃ、フォロワーさんが多ければ、読んでもらいやすいのは当たり前じゃない。相互読みあいってことでしょ、うんざりだよ、楽してPVを伸ばしたんだよ。と思うかもしれません。そんな方法は、こんなタダ読みできる場末のブログに落ちてるわけもありません。
おおむねそういうことなのですが、ただ、エブリスタならではの、フォロワーさんが多いと有利な点があるので、以下、いくつか書いていきます。
フォロワーさんが多いと有利な点
その有利さが特に顕著に出るのが、新作を上げた時です。
エブリスタで新作を上げると、(※エブリスタが指定している条件を満たせば)ひと月の間は、更新した時に、「新着ピックアップ」という欄で取り上げてもらえます。
※新着ピックアップに載る条件(2025/7現在)
エブリスタHPより
- 直近30日以内に公開された作品
- 作品の総文字数が2000字以上、または完結設定されている作品
- 表紙画像が設定されている作品
- 「作品説明・あらすじ」と「ひとこと紹介文」が設定されている作品
- ジャンルが設定されている作品
この条件を満たしていればスター数やPV数に関わらず掲載されるそうです。
「作品説明・あらすじ」(1000字まで)と「ひとこと紹介文」(60字まで)は、作品を新規作成→作品情報を編集、の画面に入ると書き込めます。
PCから見るとこういう画面になっており、このピンク枠の部分を埋めます↓

ただし、日に何回更新しようが、「新着ピックアップ」に載れるのは1日1回だけです。
なお、新着ピックアップ欄は、流速が早く、読者流入は期待しにくいです。
載らないよりは、ずっとよいとは思いますが……。
「新着ピックアップ」以外に、エブリスタで作品を注目してもらいやすい場所は、ランキング欄です。
ランキングには、人気ランキングと、トレンドランキングがあります。
ここで重要なことは、「新作は、上げた当日には、どちらのランキングにも載らない」ということです。翌日から(その前日の動向をもとに)順位が出ます。
つまり、外部ツールやコミュニティで宣伝していなければ、あなたの新作が投稿初日に露出できる場所は、おもに、「新着ピックアップ」欄と、フォロワーさんへの新作通知欄だけです。
そのため、フォロワーさんの多寡による、作品の初動閲覧数や本棚数が、翌日からのランキングに大いに関わってきます。
翌日から始まるランキング争いによい順位で入ることができれば、そこからの読者流入も見込んで行けます。
高い順位にいると、それだけで注目されやすく、労せずいい順位を何日も維持しやすくなるという、よい循環が生まれる場合が多いです。
目立つ作品はどんどん目立ち、目立たない作品はなかなか目立って行けない。web小説あるあるです。そこで怒っても発展性がないです。それに大体みんな埋もれてます。
つまり、投稿初日(ランキング判定がされない時点)で得られる本棚数やpv(閲覧数)はかなり重要で、その量で、今後の作品の運命が、わりと決められてしまいがちです。
上記のような理由で、エブリスタで読まれたいと思ったら、エブリスタ友達=フォロワーさんを増やすのが最善の選択ではないかと思います。
じゃあ、そのフォロワーさんは、どうやって増やすの、という話が次の章です。
そのために、まず、エブリスタというサイトの特徴を見ていきます。
エブリスタという小説サイトの特徴
あくまで個人的な印象なのですが、エブリスタは、
ユーザー相互の読み合いで、持ちつ持たれつ楽しんでいるユーザーが多い
という印象。
交流ウェイト重め、みたいな。
馴れ合いはちょっと、という人は、他の小説サイトに行ったほうが結果を出せるかもしれないです。
例えばカクヨムはコンテスト開催が多く、交流ウェイトはエブリスタより少ない印象です。
ですので、ここからは相互読み合い、相互評価を否定しない前提で話をしていきます。
というのも、わりとどこの小説投稿サイトでもそうかとは思うのですが、エブリスタでも、交流をせずに自作の投稿だけに専念して、ガンガンフォロワーさんを増やしていけるのは、相当なランカーだけという印象です。
なお、ランカーと商業作家は、エブリスタでは必ずしも同じ意味じゃないです。
あくまで個人的印象ですが、フォロワー数の多さで行くと、
ランカーで、エブリスタ発の商業作家>商業で本は出していないけどエブリスタのランカー>エブリスタ以外のところでデビューして、エブリスタも使ってみている商業作家
という印象があります(あくまで私見)。
何作か本を出している商業作家(プロフ欄によれば)がエブリスタに来て、交流ゼロで何作か上げる→反応が良くなくて、結局アカウントを放置する、という流れを何件か見ました。
超人気作家でない場合、「作家」という肩書きのみで引っ張れる読者は、案外少ないのかもしれないです。
肩書をアピールするよりは、「エブリスタトで人気作品を上げた実績がある=作品に信頼感がある」書き手であることを、こまめな作品投稿を通してアピールしていった方が効果的かもしれません。
多少でもファンがついているだろう商業作家ですらこれなので、アマチュアで無交流な場合、結果は推して知るべしかと思われます。
エブ友=フォロワーさんの増やし方
投稿作品でファンになってもらう
これは理想。
投稿者はみんな、そうであればいいと思ってると思います。
自尊心が満たされますしね。でも現実は上述の通りになる場合が多いです。
なので読まれたければ、他者の作品にも興味を持つことを意識していった方がいいです。
自分の好みに合いそうな作品を探してまず読んでみる
エブリスタで交友を深める方法としては、以下のようなものがあります。
なお、下に行くにつれて難易度(勇気とコミュ力の必要度)が上がります。
スターボタンを押してあげるのが、読み手のアクションとしては一番簡単です。逆に、感想を送るのが最もカロリーと勇気が必要です。
スター・スタンプ・本棚登録・ぺコメのボタンは、任意の作品を開いて下へスクロールしたところにあります。(PC表示状態)↓

スターを送るには、青で囲ったエリアにあるボタンを押すだけです。
作品を本棚に入れるには、サンゴ色で囲ったエリアのボタンを押します。
長編だと一気に読めないので、本棚登録をしておくと自分のためにもなりますし、相手も、ランキングが上がるのでたぶん喜びます。積極的に入れてあげるといいかも。
スタンプは、これは6種類の感想用スタンプからそのページにマッチしていると思うものを押すだけです。知らない人の作品でも、スター・本棚・スタンプまではわりとアクションしやすいかと思います。
ぺコメは一言コメントみたいなもので、各ページに入れることができます。入れると上の図で言うグリーンの細いエリアに、駅の電車のダイヤの掲示みたいな感じで流れてきます。知らない人だとちょっと勇気がいるかも。
感想を送るのは、おそらくエブリスタでできるアクションの中でもかなり勇気がいる行為だと思います。いきなり知らない人に感想を送るのは難しいかと思うので、まずはぺコメを入れてみるところからはじめてみてはいかがでしょうか。
しぜんと親交を深め、相互フォロー。という流れが、迂遠に思えても一番平和です。
ちょっと合わない方だなと思ったら、フォロー前に離れればいいですし。
いきなり距離を詰めると、お互いにとって良くない場合が多いです。
フォローは、外すと、すごく怨む人や病む人もいるので、本当に付き合える人かどうか、良く考えてからフォローしたほうが安心です。
エブ友探しのコツ
まず話の合いそうなプロフ欄や作風であるのは踏まえた上で、フォロー数とフォロワー数がほぼ同数の人を探すと、友達になってくれる確率が高い印象。
フォロー数が0か、フォロワー数に比べて非常に少ない人は、交流自体を好まない人や、内々の交流だけで楽しみたい人や、すでにプロであるため交流する相手を限定しているケースなどが考えられます。
そういう方にアプローチしても、こちらは好意を持っていても、相手には迷惑になるかもしれません。

これ書いている人は、すばらしい作品だと思いペコメを入れすぎ避けられたことがあります。誰もが知らない人からのペコメやスターを喜ぶわけではないため、相手の反応を見ながら、なにごとも程々に……
とはいえ、本棚追加や感想を書くのは、わりと喜ばれる印象です。

スターを送るだけだと、通知の多い、中堅以上の書き手さんの場合、普通に存在が埋もれがちです。
本棚は、追加したって自作品の本棚数が減るわけじゃないので、おもしろいと思ったら、惜しまず入れてあげるのがいいかもです。
相手の作品を本棚に入れると、相対的に自分の作品の価値が下がるじゃない。と思うかもしれないですけど、本棚に入れないメリットより、入れて返ってくるメリットの方が大きい気がします。
感想を書くのは喜ばれやすい。ハードルが高めですが、慣れたら書いてみるのもいいかも。
結構な確率でお礼メッセなどいただけて、やりがいがあります。
なお、作品にどういう感想を持つかは自由とはいえ、批判的な内容やぞんざいな内容の感想を相手に送るのは、かえって悪印象です。それくらいなら書かないほうがいいです。
エブ友探しの時のNG事項
・無差別フォロー
・読まないのにスターを投げること
この2つは、歓迎されにくいです。
こういうバラマキ系ユーザーには同じ動向のユーザーが集まってきがちです。
ビジネスライクな関係なのでそれでいいという人は好きにしたらいいと思います。ただ、読まれたいという願望があるのであれば、あんまりおすすめではないです。
それに、スターはあまりランキング影響度が高くないんですよね……(2025現在)。
そういうわけで、正直、中堅以上のエブリスタ在住歴のある人は、知らない人からスターをもらっても特に何とも思わない場合が多めかもしれません。本棚通知以外は見てすらいない、という書籍化作家もいます。
また、フォロワーさんを増やすのもいいですが、増えすぎて交流に手が回らなくなると疲れてしまうので、自分のキャパを越えない程度に、ほどほどに。
基本的に、人にされて嬉しいことはどんどんこちらから積極的にしてあげると、その何割かは自分に返ってくるんじゃないでしょうか。返報性の原理です。
なお、やりすぎると「営業」と言われます。ほどほどに。
まとめ
- エブ友=フォロワーさんを増やすためには自分からアクションを起こそう
- 何事も程々が肝心
- 無差別フォローや読まずにスターはスルーされがち
なお、次回の「エブリスタで読まれたい」シリーズ記事では、新作セレクションと特集についての記事を書いています。
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