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【歴史・時代ジャンルで人気なのは戦国と幕末と大正】エブリスタのジャンル研究

エブリ歴史ジャンル記事アイキャッチ エブリスタのジャンル研究
この記事はこんな人におすすめ

・エブリスタの歴史・時代ジャンルがどんな様子か知りたい

・このジャンルで書いてみたいけど、注意することはある?

・このジャンルで人気を出すには?

エブリスタに小説を上げたからには、たくさん読んでもらいたいし、人気が出たらいいなと思いますよね。

今回は、エブリスタの歴史ジャンルで人気を得る方法について研究してみました。

なお著者はこのジャンルで1位経験があるので、記事の内容には、多少のリアリティがあるかともいます。

なお、この記事に書いてあることは著者の主観です。


歴史・時代ジャンルの現状

エブリスタの人気ジャンルは、恋愛とBLに集中しているので、率直に言って、歴史ジャンルは非常にのどかと言ってもいいです。

読み手もあまりいないのですが、書き手も少ない印象です。歴史物は下調べ量も多く、参入障壁が高い傾向があるのかな思います。

基本的に、驚くほど読者が少ないジャンルのため、スターも本棚も入りにくいです。

特に、本棚数を稼ぎたいなら、歴史ジャンルはおすすめしません。BLや恋愛辺りに転向した方がいいかと思います。

サメダ
サメダ

どのくらい評価が入りにくいかというと、歴史のトレンドランキングで1位を取ろうが、本棚が増えない日もあります。

ランキングの様子としては、古参ユーザーの長期連載が、長期間、人気の上位層を占めていることが多いです。(最近はちょっと変わってきたような印象がありますが)

これら上位作品は、とんでもない本棚数なのですが、それはエブリスタがもうちょっと活況だったころからの超長期連載のためであることが多いです。

ここ数年で新規連載した作品で、本棚数を100以上稼げた歴史ジャンルの作品は、わりと少ない印象です。

ですので、このジャンルで本棚数を100以上稼げたら、一定の成功を収めたと言ってもいいんじゃないかと思います。

歴史・時代ジャンルの良さ

よく言えばのどかな歴史・時代ジャンルにも、良い点はあります。

体感なのですが、歴史物の読者は、読書慣れしている人が多く、少々重めな文体や内容でも、腰を据えて読んでくれる傾向にあります

読み手も書き手も少数精鋭、という印象です。

そして、こんな記事を読みに来る方は、歴史物を書くことに興味を持っているんじゃないかと思いますので、次に、このジャンルで人気を出すコツなどについて書きたいと思います。


歴史・時代ジャンルで人気なのは戦国と幕末

歴史ジャンルで、高順位をつけようと思ったら、外してはいけないのは場所と時代です。

エブリスタで人気の出やすい歴史は超限定的です。

  • 日本なら戦国幕末(というか新撰組)と大正
  • 中国なら三国志三国時代

それ以外の国と時代で臨むと、ほぼ外します。

外す、と言うのは本棚数が驚くほど伸びないという意味です。

著者の体感なんですが、このあたり、すごくシビアな印象。

埋もれてしまった作品の中にも、面白いものがたくさんあるのですが、マニアックな時代になればなるほど、検索されないからかもしれないですね。

理由は不明ですが、エブリスタにおいて新撰組ものは超人気があります。

書店では、あんまり新撰組もののライト文芸って並んでいないですよね。そのため、これはエブリスタならではの特色なんじゃないかなと勝手に思っています。

最近台頭してきている人気の時代が、大正もの。


溺愛×大正がトレンド感ある模様です。

大正でなくても溺愛は入れたほうがウケる傾向が見られます。攻略法は、歴史描写の濃さ<「恋愛要素多め」なのかもしれません。純粋に歴史を書きたいひとにしてみれば複雑でしょうが……

あとは、誰に向けて書くか、というのも重要です。

エブリスタでは、女性に向けて書く方が、本棚数増加が期待しやすいです。

恋愛とBLが人気ジャンルであることからも、エブリスタはたぶん女性読者が多いんですね。

ですので、BL、溺愛、過激表現タグなどの要素が入っていると人気が出やすいです。




歴史ジャンルでのNG事項

これ極論かもしれないですが、あえて書きます。

歴史好きは、自分より劣る知識で書かれた歴史物を憎みます。

大河ドラマで毎年、ドラマにすぎないのにガチでクレーム付けている人いますよね。極端な話、あんな感じが多かれ少なかれある気がします。

その国の歴史や文化に対する誠意を感じられない作品を上げるのは、このジャンルでは危険です。

好きなものを雑に扱われて喜ぶ人はいない、とだけ思っていれば、しぜんと歴史ジャンルでのNG事項には触れないのではないかと思います。

軽いノリの転生歴史物を上げたいな、という方はSFやファンタジーのジャンルのほうが、たぶん読者が付きやすいかと思います。ちなみに、後宮ものを書きたい場合も、恋愛ジャンルに行ったほうが、あきらかに本棚がたくさん入ります。

調べられる範囲のことであきらかに間違った事実を書かないとか、不明点はうまく描写でごまかすなどして、歴史好きのアンチ心に触れないように書きましょう。

特に冒頭部分で判断する読者は多いので、その辺は念入りに調べて、その時代っぽさが強く出るようにした方がいいんじゃないかと思います。

ああ、この作者、この時代のことが、ちょっと引くほど好きなんだな、と読者に思わせる熱量と(可能ならば技量)があるとよいのではないでしょうか。

歴史ジャンルは人気があるわけではないのですが、良質な書き手、読み手も少なくないです。

落ち着きのある、大人の創作場、という感じです。恋愛やBLジャンルといった、にぎやかな場所が疲れたら、立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

あなたが読み専で、重厚感があっておもしろい作品を探しているのであれば、歴史ジャンルをスコップするのも一考です。

エブリスタのほかのジャンルの研究記事



まとめ

・エブリスタの歴史ジャンルは過疎

・エブリスタの歴史ジャンルで、戦国・幕末・三国・大正以外の時代で書くと高確率で外す

・誠意をもって歴史物を書こう

コメント

  1. 森山つぐみ より:

    歴史ジャンル読専の私は、やっぱりニパニパしちゃいました。
    ここは読専にはヨダレものの小説がたくさんありますよね。
    ただ、一時期新鮮組の恋愛要素多めばかりになった時に足が遠のいてしまいました。

    歴史ものの良質な小説はほとんど大長編で、よほど筆力がないと飽きるのもネックですかね。
    ライト歴史ジャンルってのがあれば、恋愛要素、BL、GL絡ませて面白く読めるのにね。
    ここは、確かに歴史愛がないと潰されちゃう。もっと自由だったら面白いジャンルなのにな~(笑)

    • サメダ サメダ より:

      恋愛×新選組フィーバーな時期があったんですか!
      ライト歴史ジャンルってホントに欲しいですね。

      歴史物書きは、自分の好きな歴史テリトリーに対して、
      ちょっとこじらせてる人が多い気がしないでもなくて、
      それが新規参入者が少ない理由でもあるのかもですね。

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