イラストのお仕事の営業方法として、ポートフォリオ送付は、鉄板ではないでしょうか。
ポートフォリオをどうやって作って送っているのかは人さまざまですが、送る際には送り方によって金額に大きな差が出てきてしまったりします。
営業コストがかさむのは避けたいですよね。
これは効率的だな、と思う送付方法を見つけたのでご紹介します。
なお、この記事は、ポートフォリオを冊子状で作るのが前提の説明になっています。ペラをクリップ綴じなどで送る際には、普通郵便で送るほうがおそらく安くつきます。
ポートフォリオは冊子状にする人が多い
ポートフォリオの体裁は、人によって違い、これといった正解もありません。ただ、冊子状に作る人が多数派の体感です。
組版ができる人は冊子作りも楽しいかと思いますが、そうでない人は、組版から覚えるのか……と気が遠くなっちゃいますよね。
組版スキルはあって損をするものではないので、組版を覚えたい人はAdobe illustratorやInDesignを習得してみてはいかがでしょうか。
10ページくらいのものなら、illustratorで十分ですし、もうちょっと凝った冊子を作ろうと思うと、InDesignもあると便利です。
イラレとインデ、どっちも入っているのがクリエイティブクラウドです↓ クリエイティブクラウドにはAcrobatも入っているのが地味に便利です。PDF入稿が簡単になるので。
組版できない人は冊子体裁をあきらめなくてはいけないのか?
そうでもありません。
1枚ページ分ずつデータを作って印刷して、100均などで売っている複数ポケットのあるクリアファイルに差し込んでいけば、冊子にはなるからです。
こういうのです↓
実際、そうやって冊子体裁に作っている人も少なくないようです。
冊子体裁の印刷より、1枚ずつの印刷のほうが、印刷料金も安くつくんですよね。
なお、印刷は家庭用プリンタではなく、印刷所を利用したほうがはるかに発色がいい場合が多いです。
値段的におすすめの印刷所は、こちらに載せてます↓
さて、クリアファイルに入れた冊子状ポートフォリオを採用すると、郵送料金がかさんできます。そんなとき、安く送れる方法があるので、後述します。
その前に、ポートフォリオに同封したほうがいいものについて説明します。それが送付状です。
送付状(添え状)作りのコツ
ポートフォリオを送るとき、ポートフォリオだけ送るのは、たぶんビジネスマナーとして、ちょっと荒っぽい印象を与えがちです。送付状も同封しておきましょう。
送付状の文言には一定のテンプレートがあります。その部分はコピペでいいので、親切な人がweb上で配布しているテンプレートをDLするのがおすすめです。
ただ、テンプレートをそのまま使うのでは、効果が弱いです。
送付状は、アピールの場所でもあります。以下のようなことを心掛けてみるのがいいかもしれません。
- なぜほかの会社ではなく、その会社に自分のポートフォリオを送ったのか?
- 中身(ポートフォリオ)もすぐに見てみたい、と担当者が思うような文を書く
- ただし簡潔な文で
- 送る会社ごとに内容を変える
送付状は基本的にA4サイズ1枚で作るもののようです。そこに収まる簡潔さでありつつ、軽くアピールしていくのがコツかと思います。ビジネス手紙・メール苦手だなあ、何を書いていいのか……という人は、こういう本もあります。
『ポチらせる~』は、主にwebマーケティングの本なのですが、自分の商品を売り込むときにどういう言い回しにすると効果が高いか、などが具体的に書かれているので、イラストを売り込んでいく際も、参考になるのではないかと思います。
注意する点は以下です。
- 印刷後、必ず一度読んでチェックする!
誤字はまだいいですが、社名、出版物等の間違いはあまり印象が良くないかと思います。
そんなことしないよ、と思うかもしれないのですが、大量に送付状を作っていると、データを使いまわしているうちに、社名が前に送った会社のままになっていたりすることがあります。
印刷した送付状は一回読んでみて、問題がないか必ずチェックしておきましょう。
・参考記事↓
郵送料金を安く済ませる方法の一例
金券ショップの利用
金券ショップでは普通切手・レターパックがちょっとだけ安く買えます。
大量に切手を使用する予定のある人は、金券ショップでのまとめ買いも一考です。
基本的に金券ショップでは普通切手が売られていることが多いので、ちょっと高くても、記念切手を貼って送付したい、というこだわりのある人は、郵便局での購入をすすめます。
クリックポストを使う
冊子状のポートフォリオを大量に送る場合、規定内のサイズなら定額(2024/6現在185円)で送れる、クリックポストの利用がベターです。
A4用のクリアホルダー(ポケットがひとつしかないもの)に挟んで、A4サイズのコピー用紙を10枚程度を送る場合、普通郵便の料金より、クリックポストのほうが安い体感です。
郵送物の重さによっては普通郵便のほうが安くつくケースもあるので、まずは自分の送る郵便物の重さをはかってみることをおすすめします(普通郵便は重さで値段が違います)。
A4ファイルに入れたポートフォリオが、問題なく送れる仕様です。
クリックポストは郵便局のサービスのひとつです。
大量に郵送物を作るときに向いたサービスかと思います。
切手を貼らなくていい、というのがさりげなく便利です。シール状の切手が昨今多いとはいえ、何十枚も貼っていると、意外と時間がかかってしまいがちですもんね。
それにいつ値上げして、追加料金分の切手を買い増さなければいけないかわからない切手のストックを持っていても、正直あまりいいことがありません。(郵便局に行かずに、思い立った時に送付できる点はメリットかなと思いますが……)
サメダは切手が好きなので持っているのですが、そういう人でなければ、切手で送付するメリットはあまりないかもしれません。
クリックポストで送る流れ
郵便局のサイトより抜粋しました。
- ステップ1サイトにログインし、利用者情報の登録(初回のみ)
- ステップ2クレジットカードで決済
- ステップ3荷物情報を入力し、Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payで運賃の支払手続きする(※宛名は自宅で印刷可能)
- ステップ4ラベルを印字し、荷物に貼り付け
- ステップ5郵便ポストや郵便窓口から発送
どこにログインしたらいいか、など、くわしくは郵便局のサイトを見てください。
なお、クリックポスト専用の封筒などはないそうので、普通の茶封筒や、クッション封筒でOKということです。A4ファイルを送付する場合に使うのは、角2封筒がいいかと思います。
なお、今後も営業をコンスタントに続けていく場合、都度ちまちま買うより、100枚入りを一回、ドカンと買っておいた方が面倒くさくないんじゃないかと思います。
まとめ
パソコン、スマホ作業がある程度できて、クレカを持っている人は、クリックポストが便利。切手は必要なだけ買ったほうがいい。
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