
自分のweb小説って、なんで人気が出ないんだろう?
とか、

なんであんなにがんばってるのに、文学賞の選考に通らないんだろう
って悶々とすることってありませんか?
自分で考えてもわからないので、人に聞いてみたい。
そうだ、小説を添削してくれるサービスを使ってみよう! と思い立つ方もいると思います。
でも、小説添削サービスってどこがおすすめなの、どうやって選んだらいいの?
という方のために、実際に添削サービスを利用したことのある著者が、その経験からコツを書いてみます。
大事なのはプロに読んでもらうこと
ここでいうプロというのは編集者や下読み経験者、作家のことを指します。
感想や文章添削だけだけならアマチュアの方に頼んでもいいと思います。いいサービスを提供している人がいっぱいいます。でも、もし、内容にまで踏み込んで批評してもらうなら、経験者にお金を払う方が費用対効果が高いです。
経験がある人の感想は、実態が伴っているので、アドバイスが適切なものになりやすいです。
小説の選考に実際立ち会っている人なら、そうでない人より、小説を攻略するノウハウを持っているのは間違いないです。
プロの中でも特におすすめなのは、実務経験が長い方や、自分がどんな小説を出しているのか明記してある方です。このような方は、発言に責任が伴うので、特に信頼ができると思います。万一ぞんざいに扱われたとしても、相手の名前がわかっているので、そこに二度と頼まなければいい話です。
おすすめサービス例
わかつきひかる先生の添削サービス
わかつき先生は小説家です。
下読みもなさっているのでご経験も豊富。小説家になりたい人のための動画をYouTubeで上げていらっしゃったりもします。
小説家志望の人は、こちらの「わかつきひかるの小説道場」の動画も、勉強になる部分が多いかと思います。
わかつき先生の添削サービスを利用した方に話を聞く機会があったのですが、「丁寧に読んで、評価は優しめに書いてくれる」んだそう。

きつい批評に疲れた人も安心ですね。
なお、現在はわかつき先生ではなくて、ほかの方が複数名在籍して添削に当たっているという話です。
公募ガイド社の公募スクール
小説添削と一口に言っても、賞へ送りたいのか、プロットを見て欲しいのか、ダメだったところを知りたいのか……と、人によって目的がありますよね。
このスクールにはいろいろな用途の小説添削のコースがあるのが魅力です。
複数回の講座と、一回きりの添削講座と、2種類があります。自分の目的に合った講座を選ぶといいと思います。
なお、とても厳しい批評をしてくれる先生も在籍中なので、厳しめコメントが欲しい人は特におススメです。

実際に、厳しめ先生の講座を試してみたのですが、本当に辛辣でして、学生時代のレポートをダメ出しされているような、背筋がピリピリする緊張感がありました。なかなか大人になってこんなにダメ出しされることもないので貴重です。
この時代にはこの単語は存在しなかったので別の単語にした方がいい、ですとか、時代小説ではこういう人称の使い方はしない、などの、目からうろこ的な知識的も教えていただけて、プロに添削していただいてよかったなと感じました。
また、企業が運営しているサービスなので、個人間での依頼より、料金のことなどで揉めにくいのかなと思います。
BB小説家コミュニティ
このサービスはちょっと変わっていて、出版社であるBookBaseが運営を行う国内最大級の小説家向けオンラインコミュニティです。
BookBase編集部所属の現役編集者を筆頭に、プロの小説アドバイザーも常駐しているようです。メンバーは公式HPをご覧ください。
女性編集者も複数人在籍、全ジャンルに対応可能、というのが売りのようです。
このオンラインコミュニティは、3ヶ月間で解散する短期集中型。自働解散になるので、次も引き続き利用したい人は、また参加しなおす必要があります。
このコミュニティでしてもらえること
- 毎月2作品まで、『作品の冒頭1万文字』もしくは『作品をプロット1000文字にまとめたもの』を提出すると、それに対しての感想&フィードバックがもらえる
- 上のサービスにプラスして、さらに3ヶ月間に一度だけ長編(10万字保証)まで読んでもらえてそのフィードバックがもらえる
※3ヶ月間で『冒頭枠orプロット枠』×6作+『長編』×1作=合計7作を見てもらえる、ということのようです。
感想のテイストを甘めから厳しめまで6段階から選べるらしいので、どういうニーズにも応えてくれやすいかも?
フィードバックはweb公開可能のようなので、自分のもらった講評をnoteなどに載せている人もいるようです。
料金などは公式HPで確認してみてください。
薄井ゆうじ先生の添削サービス
薄井先生も小説家です。
公募ガイドの小説通信講座を6年間されていたことがあるようなので、添削慣れされているのかなという印象です。
プロフィールを公開しているプロに頼むメリット・デメリット
こういった顔の見えるプロの方に頼むと、信頼感が抜群に高いのがメリットです。
デメリットは、お値段がかなり高いことです。
大体、原稿用紙換算100枚=1万は見たほうがいいかなと思います。長編だと400~600枚くらいは行きますので、なかなかの出費になります。著者も、頼むときはかなり躊躇しました。
絶対に勝負をかけたい作品があるときは、使ってみてもいいのかなと思います。
もっと安く小説添削してほしい人向け
スキル販売サイトで募集したり、サービスを買ったりすると、上記で紹介した例より、格段に安く添削を行ってくれます。
クラウドソーシング上の添削サービス例
・スキマ

・ココナラ
・クラウドワークス

・ランサーズ

※これらのサービスすべてに言えることですが、サービスを買ったり、依頼を出したりするには、会員登録が必要です。
クラウドソーシングで依頼するメリット・デメリット
スキル販売サイトで添削サービスを頼むと価格が安いのが大きなメリットです。
ですが逆に、スキル販売サイトで添削サービスを頼むことは、以下のようなデメリットもあります。
- スキル販売サイトはワーカーの顔が見えづらい
- サービスを出している人も多いので、選びにくい
著者も出品経験者なので多少わかりますが、ワーカーは、自分を少しでも良く見せようと、都合のいい売り込みプロフィールを作成しがちです。
例えば、「作家が読みます」と書いてあっても、自分の著作ジャンルを出していない、ですとか、編集経験者でも、勤続何年でどういう分野の編集なのかわからない、みたいなこともよくあります。
評価が高い人を選べばいいじゃない、と思うかもしれないですが、評価制のサービスは、評価が一度でも入った人のところへ、お客が流れやすいという側面があります。
ですので、受注件数の多さや評価の高さで、一概に、自分にとっていい読み手であるとの判断ができるとは言いにくいです。また、宣伝を活発に行っているからと言って、いいサービスとも限りません。
サービス内容の説明文一つとっても、横柄だったり、親切だったりと、書き方で人間性が見えたりします。この人なら任せられそうかな、と思うワーカーが見つかるまで、じっくり探すのがコツです。
また、スキル販売サイトですと、おもに個人間のやりとりなので、お金や納期のことでもめたりしても、自分で解決する必要があります。
ちょっとでも不安があったら、サービス購入前に一度問い合わせをしてみるのがベターです。契約前に不明点をつぶしておいた方が、お互いもやもやせずに、スムーズに事が運びます。
質が良くてコスパのいいワーカーさんに当たれるかどうかは、けっこう運が絡んでくるのかなという印象です。
サメダの読書感想サービス
なお、このブログの運営のサメダも、読書感想書きのサービスを承っております。あなたの作品の強みを中心に感想を書いたり、問題点の洗い出しをしたり、一緒に応募する賞について考えたりします。(添削はしておりません)
まとめ
・文章添削や感想は、プロの方に頼むと経験値が違うので役に立つ場合が多い
・プロフィールがある程度わかっているプロに頼むのが特におすすめ
・webの誘惑に負けて創作さぼっちゃう人は、執筆しかできないツール・ポメラがおすすめ。webサイトを見られないから、執筆に集中できることに定評があります。
いや、でも添削前に、自力でもうちょっと何とかするわ、という人には、こちらの記事も役に立つかも?↓
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コメント
サメダさんこんにちは。
いつもわからない事があったり、ヘコんだ時に記事を読み返しています。
心のオアシス。
つい先日、応募先の応募作品に関してのQ&Aで、「意外だな」って思うやってはいけない表現や事項が、目からうろこでした。
これが、自分の作品の自己満ゆえの甘さだなって痛感しました。
プロにしかわからないって、たくさんあるのですね。
添削は一度チャレンジしてみなくてはと、思い始めています^_^
つぐみさん感想ありがとうございます。
その賞独自のNG事項って意外とあるので、それを読み込むと攻略に近づくかもですね。
そういうのに詳しい添削者に添削してもらえると、なお公募がはかどるかも?
個人的には、自分に合いそうな添削者を探すのがめんどくさいならプロや企業のサービスで頼み、
時間がある人は、個人の出品者から丁寧にマッチする人を探してみるのがいいかな、などとも思います。