なかなか創作がはかどらないな、という人には、日記を書いてみるのをおすすめします。
その日漠然と感じていることをあえて言語化することで、自分を客観視しやすくなります。
客観視できると、自分の創作上の問題点を見つけやすくなるかと思います。
また、著者は4年ほど日記を書いているのですが、めんどくさいな、と思っても、記録を習慣化しておくことで、後日見返した時に、ネタ帳としても使えることに便利さを感じています。
思い付きを書き留めておくのはアイデアを貯金しておくの一緒なので、お得かなという印象です。
日記には、誰にも見せないものと、誰かに見せる前提のものがあります。
どちらにもよさがあるのですが、それぞれの活用方法、おすすめの投稿サイトなどを以下、見ていきます。
人に見せない日記を書きたい人
モーニング・ページ
普通に日記帳に日記を書くのもいいと思います。
ですがここでは、「モーニング・ページ」という取り組みを紹介してみます。
ジュリア・キャメロンの『ずっとやりたかったことを、やりなさい』という本があります。
この本は、クリエイターになりたいけど、自信がなかったりなんだったりで、いまいち創造活動に向き合えない人に向けた、創造性の回復プログラムの解説書です。
自身もクリエイターである方が書いた、アメリカのベストセラーなので、わりとたくさんの人に読まれて実践されている内容みたいです。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』によると、語学と同じで、創造物も失敗を恐れずに作ってみることが大事なのだそうです。
そういうわけで、この本では、失敗を恐れずに創作に取り組めるようになる自分になるための具体的取り組みが解説されています。
ざっくりいうと自己肯定感と自尊心を高めるレッスンという印象なのですが、この本の中で、ぜひ習慣化させてほしいことのひとつとして、モーニング・ページというものが提案されています。
モーニング・ページは、誰かに見せるものではなく、自分のためだけに書く、毎日の作文のようなものです。もっと言えば、作文よりラフな感じ。
書くボリュームの推奨は、1日3ページ。
その日、心に浮かんだことを書きます。
これを習慣化し継続することで、徐々に、あなたがクリエイターとして活動することへの物理的・心理的障害になっている事柄に気づきやすくなるみたいです。
ぼんやり考えていることを、あえて言語化してみることで、意識にのぼりやすくなるのかもしれません。
誰かに見せるものではないので、3ページを埋めるためなら、「卑劣なこと、愚かなこと、ばかげたこと、奇妙なこと」何を書いてもいいそうです。
書くことがなければ、「書くことがない」で埋めてもOKとか。
整った文章を書こう、などと体裁をとりつくろわなくていいので、気楽でいいですね。
モーニング・ページ活動がしっくりきたな、という人は、『ずっとやりたかったことを、やりなさい』を読んで、創造性回復のための12週のプログラムに、本格的に取り組んでみるといいかもしれません。
人に見せる日記を書きたい人
Web上で日記を書く
誰にも見せない日記だと、気楽ですよね。でも、それでは物足りない、何か書いたら反応が欲しい、と思う人もいるかと思います。
そういう人は、投稿サイトで日記を始めてみてはいかがでしょうか。
誰かに見られることで張り合いが出て、書くことを続けられる場合もあります。
逆に閲覧数が少なくて心折れる場合もありますが、よほどの有名人でない限り、初めは大体みんなそんな感じです。
普通の日記を書いていても、やめずに続けていくと、それなりに読者は付きます。
webの場合、更新頻度が閲覧数につながるので、なるべく毎日書くのがおすすめですが、書くことがなければ毎日書かなくてもいいかと思います。
多くの投稿サイトは無料で始められますし、読者が増えていけば、SNSパワーが強くなります。
SNS影響力が強いことは、昨今のクリエイター界隈では有利に働くことが多いです。
下の記事にも書きましたけど、持ってるSNSアカウントのフォロワ数が多いと、企業案件を受けた時も、優遇されるケースがわりとあります↓
たかが日記と思うかもしれないですが、閲覧してくれる人が増えていけば、ファンが付き、日記から、イラスト・小説などの自分の創作物への誘導もスムーズになります。
note
クリエイターと相性がいい投稿サイトの一例としては、noteがあります。
noteのいいところは、
せっかく日記を書いても、広告がうるさいと、なかなか継続して来てもらえなかったり、離脱率が高かったりするので、この点は大きな魅力です。
また、noteでは記事販売もできます。
小説、イラスト素材などを売るのもいいですし、ちょっと不特定多数には読まれたくはないな、という日記は、有料化することで閲覧制限をかけることもできます。
「定期購読マガジン機能」を使えば、記事を月額制で販売することができるので、ファンだけが読める記事を定期的に公開するのもいいかもしれません。
各種小説投稿サイト
ほかに日記を書く場所としては、小説投稿サイトがあります。
特定の小説投稿サイトですでにアカウントを持っているのであれば、その小説を載せている投稿サイトで日記を始めるのをおすすめします。
小説投稿サイトで日記を始める良さは、
個人的に、わりと日記が盛んな印象がある小説サイトは、
- エブリスタ
- カクヨム
あたりかなと思います。
サイトごとにメイン年代に差があり、エブリスタはオトナの女性(既婚者)の日記が多いですし、読まれやすい印象です。
エブリスタの日記ジャンルのランカーは、上の属性を備える人が多いです。ですので、このレンジに当てはまる人はエブリスタがおすすめ。
一方、カクヨムは投稿数自体が多いので、日記もいろいろな職業や立場の人のものがあります。
掘り起こしていくと、こんなものもあるのか、という感じで、見るだけでも楽しいです。
ただし投稿数が多いため、見てもらうには、かなり宣伝していく必要はありそうです。
なお、若年層だと、スターツ系列の投稿サイト(野いちごあたり)で日記を書いてみると、年齢層が近い人に読んでもらいやすいのかな、という印象です。
創作上の悩みなどは、小説投稿サイトで共感が得やすい日記テーマのひとつかなと思います。
なお、サイトによりますが、日記は、小説よりも読んでもらいやすい場合が多いです。
小説は読み解くのに登場人物を覚えたり、想像力を求められたりしますが、それがない日記は、読み手としては疲れにくい傾向があるからかもしれません。
書き手としても、小説を頻繁に更新するのは難しいですが、日記ならそこまでのコストを払わずに継続して書きやすいかと思います。
自分でサイトを作る
無料の投稿サイトの問題点はサービス終了や仕様変更の可能性がついて回ることです。
そういうのを避けたい人や、気ままにアフィリエイトなども貼ったりカスタマイズもしたいなと思った人は、自分でサイトを立ち上げるという手もあります。
ただ維持費もかかりますし、お手入れで時間も溶けます。
でもそういうの好き、という人はやってみてもいいのかもしれません。
うまく運営できて人気メディアになれば、その界隈でのSNS上の発言力はかなり上がります。
とはいえ、ガチで人手と資金を投入してやっている企業との閲覧数の取り合いになるので、だいぶ厳しい部分があります。
なお、メディアを運営していると、変なメッセージが届いたり、タダで時間とノウハウを割いてくれと言われたり、記事をゆるパクされたりすることは、日常茶飯事という印象。
鈍感力がわりと必要かと。
まとめ
特別なことがあった日でないと書けない、という思いこみを捨てるのが、毎日続けるコツかなと思います。
普通の日でも、その日によって感じたことは違うかと思います。
出来事ではなくて、その日感じたことなどを書いてみると、続けやすいのかなと思います。
日記を書くと自分の生活の振り返りがしやすく、創作活動の問題点もあぶり出しやすいです。
続けて書いていくと、それ自体がネタ帳になるかもしれません。
コメント