小説投稿サイトで作品を上げていると、コメントや感想を貰える場合もありますよね。
読者からのリアクションは嬉しいものです。
でも、時には、落ち込むようなコメントが入っていることもあるかもしれません。
そういう時、どうしたらいいのか、対処法を書いてみました。
なお、これはあくまで対処法の一例に過ぎません。
誹謗中傷なのか、キツめのアドバイスなのかを見極める
頭に来て、相手へ何かアクションをする前に、寄せられた感想・コメントについて、それが中傷なのか、作品へのアドバイスなのか、まずは冷静に分析してみましょう。
もう一度読み直したら、中傷でなくて、ちょっとキツい作品批評やアドバイスだったのだと気付くこともあるかもしれません。
中傷なのか批評なのか判断がつかない場合は、その感想を寄せたユーザーが、他にどんなコメントや感想を書いているのかを、プロフィールページから確かめるといいと思います。
たとえば、いつも辛辣な発言をしている人だとわかれば、あなただけを特に誹謗中傷するつもりで書いたわけじゃない、とわかります。その人にとっての平常運転をしているだけなら、こちらもさほど気にすることもないかと思います。
誹謗中傷の場合
罵詈雑言が書いてあるような明らかな誹謗中傷コメントであれば、削除→無視でOKです。
気になるようなら、中傷アカウントをブロックしてもいいかと思いますが、だいたいそういうユーザーは、捨てアカウントで来ることが多いので、あまり効果はないかもしれません。
中傷コメントをつけて、すぐ消して来るユーザーもいるので、証拠は取っておきましょう。
(スクリーンショットを取ったり、ユーザーIDなどをメモするなど)
何度も誹謗中傷してくる場合は、証拠とともに、小説投稿サイトの運営サイドへ、被害を受けている旨、メッセージを送りましょう。
あなたに非がない場合、その中傷アカウントに対して何らかのアクションをしてくれる可能性があります。
極端な場合、相手が悪評を流してきたり、仲間を引き連れて、中傷そうで中傷じゃないようなスレスレの狡猾な嫌がらせをしてくる場合もあるかもしれません。
そういうものにどう対応しようが、嫌がらせする人は自分が満足するまで嫌がらせをしてきます。
相手は変えられないので、わざわざ悪評を流されているSNSを見に行って、腹を立てたりするのは人生の無駄です。
特に、
向こうが仕掛けてきたからという理由で、誹謗中傷合戦をするのは絶対にやめた方がいいです。
これは倫理や道徳の問題というより、web上でそういう争いをすると、誰がそのやり取りを保存しているかわからないので、後々まで自分の評判に関わって来るリスクがあるからです。
相手がネガキャンに時間を割いている間に、自分の創作スキルを上げる努力やネタのインプット活動に時間を使っておくと、のちのち有意義です。経験は無駄になりません。
それに、活動ステージやスキルが、その人よりあきらかに違ってしまえば、たいていは、表立っては叩けなくなります。
嵐が過ぎるまで、コメント欄を閉じておく、信頼できる仲間だけで交流できるSNSに引っ越す、執筆ジャンルを変える、なども手かと思います。
ただ、究極的な話、どこに行っても結局こういう悪意から逃れるすべはないです。不用意な発言をしないなどの自衛はしつつ、自分の鈍感力を高めて生きる以外にどうしようもない部分はあります。
辛辣なアドバイスの場合
突如として、上から目線で、作品を辛辣に批評・アドバイスしてくるユーザーがときどきいます。
荒らしとの違いは、「荒らし行為なのかな?」と思ってその人のプロフィールや作品を見に行くと、真面目に活動されている場合が多いことです。
上から目線の批評を突然投げてくる方は、SNS交流慣れしていない方が多い気がするのですが、交流してみると、それほど悪意があるわけではない印象です。
そもそも訊かれてもいないのにアドバイスを行うという行為が、世間では煙たがられがち、ということを理解していないだけなのかもしれません。
アドバイスをしてくる人にはいろいろな意図があると思うのですが、大きく分けて、「お節介焼き」タイプと、「知識マウント」タイプに分けられるかなと思います。
これは独断と偏見ですが、
- お節介焼き派:あなたやあなたの作品に興味があって、絡みたいと思っている人が多め。
- 知識マウント派:自分の知識と感性に自信があって、それを認めて欲しくて来る感じが多め。そのジャンルに対して知識が足りていない人をこころよく思っていないので、指摘にやって来ている場合もある。
以下は、素人が考えてみた辛辣なアドバイスへの対策例です。
- まず作品を読んでくれたことに対してお礼を言う
アドバイスをくれたことに対してお礼をいうと、この場合、また求めていない辛辣なアドバイスが来てしまうかもしれないので、あくまで、時間を割いて、作品を読んでくれたことに対してお礼をします。
- 「作品の構成をしばらく考え直してみますね」などと返し、事実誤認など、こちらの明らかなミスに対する指摘は取り入れて、見当違いだと思ったアドバイスは切り捨てる
何でアドバイスしたのに直さないの、と言われたら、他の作品を書くのに集中しているから、などと言って煙に巻きましょう。
そういうことが何度か続くと、相手も、この人は自分のアドバイスを聞くタイプじゃないな、とわかって、諦めてくれるかもしれません。
でも知識マウントタイプの中には、教えたがりかつ博識な人もいるので、逆に積極的に質問して知識を吸収させてもらうというのも手です。このあたりは、人によるかと思います。
言い方は悪いのですが、自分の作品に対して最も理解が深いのは作者である自分です。
商業作品でもない自分の作品をどう書こうが、それは自分の自由です。批評者のために書いているわけじゃありません。
それに、批評をくれた人の言うとおりにして、おもしろくなくなったとしても、批評者が責任を取ってくれるわけでもないですよね。
事実誤認への指摘には、謙虚でいるべきかと思いますが、必要以上のアドバイスは、ありがたく聞き流す、くらいのスタンスでいいのではないでしょうか。
なお、あんまりきつい批評やアドバイスをしてくる人には、
- 「そういう言い方をされると傷つきます」
- 「え、これってモラハラですか?」
くらいは言った方がいいかもしれません。相手は、こちらが傷ついていることに気づいていないかもしれないので。
そこまで言ってもガンガン攻めたててくる場合は、それはもう嫌がらせですので全力で距離を置いたほうがいいと思います。
・なお、公募落選で心が傷ついている場合は、こちらの記事をお読みください↓
傷ついた時に読む本
創作をしていると、心がしぼむようなときもあります。そんな時に寄り添ってくれる、笑わせてくれる本を紹介します。
『僕の姉ちゃん』シリーズ
社会人になりたての僕と、気ままな姉ちゃんが、日常のあれこれについて語る4コマ? 漫画。
ゆるい絵で、本質を突いて来るスタイル。
姉ちゃんの発言に癒されます。姉ちゃんの言っていることは、前向きながらもそこまで圧のあるポジティブさではなく、視点を変えてくれる感じです。恋愛の話が多いかもしれない。
姉ちゃんのわりと飛躍しがちな論理を聞いていると、この世もそこまで悪くないな、明日も一歩踏み出そうかな、という気分になれるかも。
どの巻から読んでも多分わかるんじゃないかと思います。
なおドラマ化もされており、そちらもゆるくておすすめです。
佐野洋子のエッセイ
佐野洋子をご存じでしょうか。
絵本『100万回生きたねこ』の作者の方です。
『100万回生きたねこ』は超感動作として名高いですが、彼女のエッセイを読むとその感動イメージが全部崩れます。
佐野さんは多数エッセイを出されていますが、どれから読んでも『100万回生きたねこ』の感動をすべて台無しにしてくれるほど、自分をさらけ出している感が半端なく、表現もコミカル。
『ボタニカル・ライフ-植物生活 』
いとうせいこうさんの植物日記。
植物を相手にしてこれほど面白く書けるのかというくらいコミカルです。
個人的に好きなのは、アマリリスの巻で、アマリリスを甘やかしすぎて、ダメな女にしてしまった……ってぼやくところです。
タイトルの違う続編も出ています。
小説投稿サイトで困った人に絡まれにくくなる方法
小説投稿サイトで活動していると、困惑するようなコメント・感想を投げられた、というほかにも、いろいろ困った人に絡まれたりするシーンがあるかと思います。
そういう人になるべく狙われないようにする方法をご紹介します。
味方を増やしておく
困ったことをする人は、人を見ています。ターゲットにしてもいいかどうかを見極めてから攻撃してくる場合が多いんですね。
そういう時、自分の味方になってくれる人が多い人は、狙われにくいです。また、トラブルにあってしまっても、味方が大勢いれば、潰されにくいです。
そのため、あなたが、ランカーや作家など、パワーのある人でない場合は、交流は普段からある程度おこなっておいたほうが自衛になるかと思います。
・参考記事↓
ホラー作品を書く
これは小説サイトの古参ユーザーの方が教えてくださったコツなのですが、ホラーを書くのは、かなりききめがあるようです。
サメダもSNSで実際に試してみたのですが、ホラーを固定記事にしておくと、驚くほどフォロワーが増えません。
ホラーを書く人は、ちょっと怖い人かも? という印象を与えるのかもしれませんね。
あとはどこのSNSでも同じかと思うのですが、この辺りは気を付けたほうがいいです。
特に、若年ユーザーであることが不特定多数の人にわかってしまうと、どうしても困った人に絡まれるリスクが高まります。
あとは、失礼な人に、丁寧にコメントを返し過ぎないようにしましょう。
失礼なことしてくる人に、善良さをもって対応する必要はないです。どうしてもコメントするにしても、短い文で簡潔に書き、あなたを歓迎していませんよ、というニュアンスを出すほうがいいです。
一人で孤独に問題を抱え込んでいるとおかしくなって来るので、対処に困ったら、早めに誰かに相談した方がいいです。
まとめ
・困惑するようなコメントをもらった場合は、少し冷静になってから、それが中傷なのかアドバイスなのかを分析する。とにかくすぐ行動を起こさず、ひとまず落ち着こう。スルーすることも、時として重要かも。
次回のweb小説初心者向けシリーズ記事では、「登場人物表があると読者に親切」「ネーミングについてのコツ」などについて書いています
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