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創作内で死語を使っていませんか? 気を付けたほうがいいワード・回避法など

死語回避策記事アイキャッチ 創作全般

※死語の定義は様々ですが、ここでは、古くなって使わなくなった言葉・時代にそぐわなくなった言葉として使っています。

自分の年齢と離れた内容や時代のものについて書こうとすると、うっかり死語を使っていた、なんて経験はありませんか?

死語を使ってしまうと、作中に違和感が出てしまうケースもありますよね。

例えば、現代の青春ものを書いているのに、「共通一次」などというワードが出てくると、これはいつの時代の話だろう? と疑問が湧いてしまいがちです。

以下では、死語を使わないようにするにはどうしたらいいか使用に注意したほうがいいワードなどについて書いていきます。

死語になりやすいワード

死語を使わないようにするには、そもそも死語になりやすいワードの使用を避けておくのがおすすめです。

流行語

その年に流行った言葉を入れると、作品にトレンド感が出ますよね。

しかし、流行はすぐに変わっていきます。

流行のワードを入れていると、数年後にその作品を読んだ人は、内容がちょっと古いな、と思ってしまいがちです。

特に移り変わりの激しい分野だと、

  • お笑い芸人のネタ
  • 女子高生の中で流行っている(という触れ込みの)ワード

これらなどは、5年後くらいにはもう流行っていない場合が多いので、作中の使用はよく考えたほうがよいかもしれません。


ファッション用語

「ジーパン」「ジャンパー」「チョッキ」などは、死語とされるようです。

「上の用語が古そうってことはわかるけど、でもよくファッションのことってわからないし」という人には、イラスト描き向けなのですが、ビジュアル解説本があります。

・『イラストレーターのための 現代ファッション大図鑑

この本は、中身が全部カラーイラストでして、

  • 現代日本にはどういうファッションの系統があるのか
  • それはどういう年代の人が着ているものか
  • ファッション各系統の代表的なアイテムの種類
  • そのファッションアイテムがどういう名前なのか

などが載っています。

イラスト付きで説明されているカタログみたいな感じです。平成レトロ系のイラストに抵抗感がないなら、参考に見てみてもいいかも。amazonでは一部が立ち読みできます↓

ファッション用語だと、このような本もあります↓



すでに死語になっているもの

多様性への配慮を欠くワード

当時は許されていたけれども、多様性社会の意識が広まってきた昨今では、多様性に配慮のないワードを使うと、作品どころか作者のイメージに関わるので、ぜひ注意したいところです。

たとえば、「3高」、「スチュワーデス」、「看護婦」など、容姿・収入・性別・学歴・職業などにかかわることはデリケートです。

これらは、現代でも使って問題ない言葉なのか、良く調べてから使用しましょう。

多様性への配慮を欠くワードの例)

  • スチュワーデス→キャビンアテンダント
  • 看護婦・看護士→看護師

などです。

これは差別的な言葉なのかな? と疑問に思った際は、放送禁止用語の一覧サイトが参考になると思うので、検索してチェックしてみてはいかがでしょうか。

テレビやラジオは特にコンプラに厳しいので、そのラインをクリアしておくことで、より安心して創作を発表できるかなと思います。

放送禁止用語になっている(差別的な)用語は、創作でも使わないほうが無難かと思います。



時代が流れて状況が変わったもの

特に学校のシステムは変わりやすいです。

自分の在籍していた時と同じだと思って書くとうっかり死語になってしまうかもしれません。よくリサーチしましょう。

時代が流れて状況が変わったものの例)

  • 「共通一次」「センター試験」→2021年からは、「大学入学共通テスト」
  • 土曜は休み→今は土曜日が休みの学校とそうでない学校があります

かつては土曜日も学校がありました。それが週休2日制の広まりにより、1992年付近から段階的に土曜授業が減らされていきました。

学校週5日制が完全実施された2002年には、土曜授業は公立学校を中心に、多くの学校でいったん廃止されたようです(※一部でに土曜授業が続行されたところもある模様)。

それが、国際的な学力テストの順位低下を招いたという事情もあるようで、それも一因となってか、2013年に学習指導要領が改訂され、再び土曜日の授業が可能になりました。

そのため、現在では土曜に授業をしている学校もあります

ただ昨今は働き方改革もあり、土曜授業を始めたものの、減らす方向で動いている学校もあるので、学校によってまちまちのようです。

このように、土曜の授業状況ひとつとっても、時代によって変遷があるので、リアルの学校ものを書くときは、配慮が必要です。

死語への対策

どうしても流行語を入れて作りたい場合

基本的に、流行語を入れて作ると作中で死語が生まれるのが早まります。

それでも流行語を入れて作りたい場合は、作中が一体、西暦何年の話なのかを明記しておくことで、問題がわりと解決します。

作中の時代がいつかわかれば、物語の中で使われている流行語は、死語にならずに、逆に時代感を出すリアリティに変わります。




作品の舞台にした年代に近い人に読んでもらう

たとえば、青春ものは、実際に青春ど真ん中の年代の人に読んでもらうのが一番いいです。

学校システムをリアルに利用している年代なので、学校関係の死語も指摘してもらいやすいです。

実際にその時代を過ごした人にアドバイスを受けるのが、一番無駄がないです。

「でも青春ものを書いて見たいけど、近くに読んでくれそうな青春年代の人がいないな」という場合には、売れている青春もののエンタメを、いくつか摂取してみましょう。

人気がある作品であればあるほどいいです。

そういう作品は、考証がしっかりされている場合が多いからです。

また、青春ものに関しては、作者の年齢が若い作品のほうが、参考になるかもしれません。青春により近い場所にいるので、感性なども現代の若者の価値観を、より強く反映している場合が多いです。




現代を知る本を読んでみる

現代用語の基礎知識』という用語集が、毎年11月ごろ発売されます。

これを見ると、現代で使われだしたワードを効率的に把握することができます。

もしかしてこの言葉は古いかな?

と思ったら、『現代用語の基礎知識』に載っている用語に差し替えて使ってみてはいかがでしょうか。



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定期的に作品を推敲する

どんなに気を付けていても、そのうち死語になってしまう、ということはいくらでもあります。

そこで、webに作品を上げている場合、定期的に作品をメンテしてあげるとさらに良いかと思います。

webは誰もが見られるので、表現には特に配慮していけるといいですね。




まとめ

いわゆる流行語は死語になりやすいので注意。

使っていい死語と、コンプラ的にNGな死語があるので、何か特別な意図があるのでなければ、後者の使用は極力避けたほうがベター。

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