noteのAIアシスタント機能が、短編小説書きにとって超優秀なので、今回はそれを紹介する記事を書きました。
noteの機能については、更新日時点のものになります。たぶんこれからもっと進化するんだろうと思います。
ちなみにnoteって何? っていう人はこちらのnote初心者向け記事をどうぞ↓
端的に言うと、noteは小説投稿もできる投稿プラットフォームです。
ブログで使ってる人が多いですが、小説や短歌、詩など書いている人もいます。
noteのAIアシスタント機能について
2023/12/3のがっちりマンデーで、noteへの取材がなされていたのですが、それによると、noteのAIアシスタント機能には、ベテラン編集さんのノウハウがかなり叩き込まれているらしいです。
これは一度使ってみる価値があると思い、今回試してみました。
noteのAIアシスタント機能は、記事作成画面→メニュー→AIアシスタントから使えます。
初回は規約にOKをする必要があり、その中には、記事内の情報を提供する、というような文言があるので、おそらく、AI学習に利用される前提なんだと思います。そうされてもいい作品を選んで機能を使いましょう。
AIアシスタント機能で小説づくりに役に立ちそうなもの
- 記事のアイデアを提案
- 段落の見出しを提案
- 構成提案
- 書き換え
- 類語提案
- 作品要約
- 反対意見を聞く
- 読まれるためのアドバイス
- 炎上リスクの確認(有料)
- タイトル提案(魅力的orフォーマル)
添削してほしい文章を選択しておき、AIアシスタントの機能から、使いたいものを選択する流れです。
こんな感じです。
現在一度にAIアシスタントにかけられるのは、1500字くらいまでです。
それ以上の長さの小説は、適宜分量を区切りながら、AIに読んでもらう形になります。ですので、どうしても、長編小説だと情報が細切れになってしまい、向かないです。
また、長編小説だと何回もAIアシスタントを使う必要がありますが、AIアシスタントには使用回数の制限があります。
AIアシスタントの月の使用上限回数
- 無料ユーザー:5回
- noteプレミアム会員:100回
- note pro:無制限
ちなみに、
- noteプレミアム会員になるには、月額¥500
- note proなるには、月額¥80,000
です。
プレミアム会員になると「予約投稿」や「コメント欄を閉じる」などの機能がつけられるので、それに加えて、月500円でAIに100回添削してもらえると思えば、お得なのかもしれません。
プレミアム会員の支払い方法は、クレカ(デビットカードでもOK)のみです。
実際に機能を使ってみた
著者はnote無料会員なので、これはあくまでお試し程度に使ってみた人の感想です。
今回は、2000字程度の後宮物をAIアシスタントに入れてみました。
今回試してみた作品のあらすじ:暗殺のために後宮に入った姉妹の話。妹は失敗し、姉は意を遂げる。百合。
「記事のアイデアを提案」を使ってみた
これを選択すると、文章から話を膨らませてくれるようです。
5案くらい、今後の展開についての提案を書いてくれました。
こんな感じ↓
提案してもらったアイデアを見ていくと、ドラマチックな展開が目白押しです。
ドラマ化、映画化することまで想定してくれています。短編小説でそこまでスケールを壮大化した提案してくれるのが、なんだか嬉しいです。
映像化前提のコンテストは、ちまたに結構あるので、うまく使うと役に立てられそうです。
この「記事のアイデアを提案」の効果的な使い方としては、短いプロットをAIアシスタントに入れて膨らましてもらい、長編のネタに発展させてみるのもいいかもしれないですね。
「段落の見出しを提案」を使ってみた
この機能は章タイトルを作るのにベストな印象です。こちらも何種類か提案してもらえます。
しかもわりと的確。もう人間がいらない日は、そこまで来ている印象。
問題があるとするなら、AIアシスタント機能は、そもそもがブログ記事を改善するためのそれなので、提案してくれる見出し案が、なんとなくブログっぽい雰囲気なことでしょうか。
「反対意見を聞く」を使ってみた
この機能、個人的に超おススメです。
「反対意見を聞く」を選択すると、作品を読んだ読者がするであろう批判を想定して、3つほど提案してくれます。
現在の機能では、作品内で起こっていることを理解できていない部分もあるのですが(こちらの書き方の問題かもしれない)、それを差し引いても、ド正論で批判してくれます。
こんな感じ。正論すぎて頭が下がります。(今回は「反対意見を聞く」機能を2回分使ってます。)
寵愛に依存する後宮制度自体と百合自体を否定されました。
後宮制度のほうは、現代の価値観だと、ごもっとも……。
昨今はコンプラの締め付けが厳しいので、この機能は役立ちそうです。
自分が気づかないところで、何か問題ある事柄を書いちゃっていることに、気づかせてくれるかもしれません。全幅の信頼はおけませんが、参考にはなります。
また、反対意見を膨らまして、主人公の敵対者の意見として使う、という手もあります。対立意見は、他にもいろいろ使い方があるので、非常に有益な機能じゃないかなと思います。
「タイトル提案」を使ってみた
タイトル提案は2種類のテイストが選べます。魅力的orフォーマルです。
今回は小説なわけなので、「魅力的」を選択してみました。
まるでドラマか何かのようなタイトルを付けてもらえました。
複数の選択肢を出してくれるのが嬉しいですね。組み合わせて、もっとエモい感じのを作ったりすることができそうです。
堕天使というワードがどこから生成されたのか不明なのですが、このような偶然要素が楽しめるのは、他者に作ってもらう機会ならではかなと思います。
小説で「タイトル提案」を使う際の現状のネックは、やはり字数制限です。
先に書いた通り、1500字程度までしかAIは一度に判断してくれないので、作品全体に通底するタイトルを考えてもらうには、ちょっとコツが要りそうです。
そのほかの機能
類語機能や、まちがいを見つける、もっと読まれるためのアドバイス、などなど、ほかにも様々な便利機能がありますので、試してみると小説創作がはかどるかもしれません。
なお、noteは基本的にブログなので、小説投稿の場として利用する際には、コツがあります。
・それについて書いた記事はこちら。
まとめ
noteの「AIアシスタント」は小説制作がはかどります。ただしnote無料会員は月5回までしか使えないので、ガンガン使いたい人は、プレミアム会員になったほうがいいかも。
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