自分の描いたイラスト、誰かに使ってほしい。
ただし描いた労力もあるので、できれば有料で……
と思う人も少なくないんじゃないかと思います。
今回は、記事を有料販売できる投稿プラットフォーム・「note」で、素材・イラストを販売をする方法について書いてみました。
noteとは
2014年からサービスを開始した、文章、 写真 、 イラスト 、 音楽 、 映像 などの作品が投稿できるウェブサイトです。
日記のように使う人、小説・イラストの創作発表の場として利用する人、情報商材を売る人などいろいろなユーザーがいます。
1記事ごとに、その記事をいくらで売るかどうか決められるので、マネタイズが比較的身近です。
大きく稼ぐのはなかなか大変みたいですが……
今回はここで素材・イラストを売るための説明をしていきます。
素材・イラストをnoteで販売する方法
ステップ1・会員登録
素材・イラストをnoteで販売するためには、noteへの会員登録が必要です。アカウントを作るってことですね。なお、会員登録にお金はかかりません。
この時点からわからない、という人には、アカウントの取り方から丁寧に説明しているサイトが沢山あるので、それを見るといいと思います。
・一応、ここにも解説記事があります。(ビギナー向けの会員登録から、noteでのおすすめの初動などを書いてます↓)
一方、webはアカンわ、無料だけど情報が散在しているし、一発で情報にたどり着きたい、っていう人は、レクチャー本もいろいろ出ています。
たとえばこれ。
・『note完全マニュアル』(秀和システム)
実は、noteを始めるにあたってこの本を買ったんですけど、もう十分だよ、というくらいに懇切丁寧に基本操作について書いてあります。
noteに登録してプロフィールを埋めるところまで来たら、初めての記事を投稿していきます。
注意点なのですが、率直に言って、いきなり有料販売をやるとあんまり食いつきがよくありません(ほかのSNSでパワーのある人なら別ですが)。
有料販売記事は、「スキ」なども付きにくいです。その辺のリアクションの薄さはある程度覚悟しましょう。
まずは自己紹介記事を上げて、その中で自分のイラストのタッチや、noteでどういう素材やイラストを提供していきたいのかなどを書いておくとベターかと思います。
そしてここが重要なのですが、
その自己紹介記事は、マイページのトップに固定します。
訪問者の目に入りやすくなるからです。
生産者の名前やプロフの書いてある食品って安心感があって買いやすいですよね。それと同じです。顔が見えないぶん、安心感を醸すのは大事です。
ステップ2・有料記事を投稿する手順と注意点
有料記事の書き方は、途中までは無料記事と同じです。
有料エリアを設定するかどうかが違います。
noteで記事をいくつか書いて、noteで読みやすい改行感や文字ボリュームを掴み、投稿操作に慣れてきてから取り組むことをおすすめします。
読みにくい記事は離脱されやすいからです。
有料記事を書くにあたっては、まず、以下のものを用意するとスムーズです。
アイキャッチ画像は、なくても記事自体は投稿できますが、記事がタイムラインやマイページで表示されるとき、顔になる部分なので、絶対に作ったほうがいいです。
アイキャッチ画像を設定しないと、アクセス数が伸びにくいようです。
可能であれば、今回販売する画像を使ったものを作るといいかなと思います。
タイトル大事
記事タイトルは超重要です。
その記事が、どういうお客さんにとって、何のメリットあるか、内容は何なのか、瞬時にわかるタイトル付けが肝心です。
今回の目的は、イラスト販売なわけなので、例えば、「【保育士さん向け】冬の児童イラスト販売【商用OK】」などという感じに、明快に書きましょう。
長文タイトルほど内容が盛り込めるのですが、あんまり長いと、記事が表示されるときにタイトルが途中で「…」と切られてしまう仕様です。せいぜい30文字くらいにしておくのが無難です。
記事タイトル付けや、記事の書き方に迷ったら、こういう本も役に立ちます。
・『ポチらせる文章術』(ぱる出版 )
この本、持ってるんですけど、マーケティング向きの文章作成について、かなり具体的にレクチャーしてくれているので、実践で使いやすく、何かをweb上で売りたいと思っている人には、(個人的には)役に立つ部分が多めだなって思います。
記事本文作成時の注意事項
まず、その記事から読んでくれる人もいると思うので、記事冒頭で、少し名乗りましょう。
「こんにちは、イラストレーターの〇〇です。noteでは○○のようなイラストを描いています」
みたいな感じです。
自分のポートフォリオサイトを持っている人は、リンクを貼るのもいいかもしれません。
名乗りがすんだら、この辺も書いていきます。
上の内容と前後してもいいのですが、
次に、「透かし入りの、今回販売したいと考えているデータのサンプル画像」を記事に貼ります。サンプルなので、pngかjpgでいいかと思います。
サンプル画像は、パンフレットでいう商品紹介写真です。イラスト販売するならマストです。
サンプル画像へは、「透かし」を入れてください。
透かしなしでサンプルを提供すると、心無い人はそのサンプルを利用してしまうので、販売に結び付きません。また無断転載、無断利用などのリスクが高まります。
最後に、今回販売するデータの内容も、無料エリアのどこかに、忘れず書きましょう。
提供するデータ形式と、ダウンロードできるデータ数、サイズは最低限書きましょう。詳細に書くほど、購入検討者は安心できるのかなと思います。
販売データの記載例
〈有料部分内容〉
形式:aiデータ(イラレのバージョンCC)
数量:1件
サイズ:A4サイズ
カラーモード:CMYK
みたいな感じです(あくまで例です)。
有料エリアを作る
有料エリア設定は、記事投稿画面で表示されている「+」マークから作成できます。
有料エリア設定は、記事のどこから下を有料にするかを設定する機能なので、有料部分にするところは、無料で見せたい部分より、記事内において下の方に書いておく必要があります。
有料エリアに、今回ダウンロード販売する画像データを貼ります。
アップロード方法は、PCからだと、
- UPしたいファイルを記事内にドロップ
- 「+」マークから「ファイル」を選択しアップロード
の2種類の方法があるようです。
わかんないひとはこちら(note公式のヘルプページに飛びます↓)
記事が完成したら、一度プレビューで見て確認し、不備なところ、失礼だと感じる表現がないか、よくチェックしましょう。
なお販売イラスト制作に、Adobe製品を使っている人はけっこう多いかと思うのですが、Adobeはサブスクだし、値段が高いから悩むな、という人もいると思います。安く使いたい人は、セール中に買うか、「アドビ スクールパートナープログラム」に入っているAdobe 公認スクールの利用をおすすめします。
「アドビ スクールパートナープログラム」に入っているAdobe 公認スクールだと、学生料金でAdobe製品が購入できます。
販売金額設定について
noteでの売上金には、事務手数料とプラットフォーム利用料がかかってきます。
これらが売り上げから引かれることを前提に、金額設定しておかないと、え、意外と手取り少ない、という気分になります。
・事務手数料とプラットフォーム利用料がどのくらい引かれるか(公式ヘルプに飛びます↓)
購入者へのお礼の設定を忘れずに
記事購入してくれた人に、自動でお礼をする機能がnoteにはあります。
1回設定しておけばずっと使えるので、ぜひ準備しておきましょう。
この機能を使用する際は、まずnoteにログインしてください。
noteのアカウント設定画面→「購入・サポート時のお礼メッセージを追加する」にテキスト入力フォームがあるので、そこにお礼メッセージを書いて保存します。
これで設定完了です。
記事が購入されたときに、相手に表示されます。
設定してあると、より丁寧な印象ですね。
ステップ3・記事が売れたら
記事が売れたら、前述で設定しておいたお礼メッセージが購入者に送られます。
でも、もっと購入者に熱烈にお礼をしたいときは、購入者に個別メッセを送る機能もあります。
ダッシュボード→販売履歴→パスワード入力(ログイン時に入れるもの)→購入者一覧が見られる→「返信する」ボタンから、あなたの感謝のこもったお礼メッセージ入力→送信
これで購入者に個別のメッセージが送れます。
わかんない人はこちら(note公式)↓
出金申請
売上金が計1000円を超えると、出金が可能です。
売上金が1,000円未満で出金させたい場合は、Amazonギフト券 コードで支払われるようです。
・売上金についての詳しい説明はこちら(note公式に飛びます)↓
【上位発展形】定期購読やメンバーシップでファンを囲い込む
ファンが付き、コンスタントにイラストが売れるようになってきたら、お客さんを囲い込んでいく手法も有効かなと思います。
なお、フォロワー数を増やすコツはこちらに書きました↓
定期購読マガジン
定期購読マガジンは、月額制の記事販売機能です。
使い方の例としてはこんな感じです。
例えば、公開前の小説やマンガの掲載、有料メルマガの配信、限定動画の公開、ファンクラブやオンラインサロンの運営など、幅広く活用いただけます。
noteヘルプセンターより
毎月定期的に素材・イラスト・話題などのコンテンツを提供できる方は、おすすめ。
定期購読マガジンを始めるには、運営による審査が必要です。
メンバーシップ
メンバーシップは、掲示板が作れて、加入してくれたメンバーと交流がしやすいサービスです。有料版オンラインサロン(料金は加入したメンバーが払う)みたいな感じでしょうか。
定期購読マガジンと違うのは、定期購読マガジンは、「購読期間中に追加された記事」が読める機能ですが、メンバーシップは加入期間に限り、過去の記事を含めた全記事が読み放題になります。
その他メンバーシップでできることはこちら(note公式に飛びます)↓
メンバーシップ開始には、運営による審査が必要です。
まとめ
アカウントのプロフィール欄をちゃんと埋めてから記事販売を始めよう。ある程度売れたら、定期購読やメンバーシップ機能を駆使し、ファンを囲い込もう。
コメント
サメダさん、おはようございます。
自分でイラストをなんとかしようとしない人間なクセに、使用するイラストには本来めっちゃ凝りたいタイプ。
ややこしい人間の欲望を叶えてくれる記事でした。
とはいえ、無料で引っ張って来るのには限界あるし……
少しステップアップできたら、ちゃんとしたいなぁって思ってた。
つぐみさんこんにちは。
イラスト、せっかくならかわいいの使いたいですよねー。
しかし無料だと被り方がすごい……
最近はAIで生成するっていう手もありますけど。
書き忘れたんですけど、noteで何かしら売ろうと思ったら、
記事のタグ付けも超大事かもです。埋もれるので。