ノベルアップ+(プラス)は、株式会社ホビージャパンが運営する小説投稿サイトです。
公式サイトによれば、2019年7月18日に正式オープンしたそうです。
こちらのサイトに登録し、1週間ほど使ってみた所感と機能面のメリットデメリットについて書いていきます。
登録する前に、この投稿サイトがどういう感じなのか知りたい人向けの記事です。
なお、この記事は2025/1時点の内容です。
ノベルアップ+の雰囲気
サイトの運営をしているホビージャパンが、HJ文庫やHJノベルズといった事業をしていることもあってか、ノベルアップ+では異世界系の小説が多く投稿されているようです。
投稿数の多いジャンルとしては、
- 異世界ファンタジー
- 現代/その他ファンタジー
- 恋愛/ラブコメ
の3つがあります。
逆に、投稿作が少ないのは、
- ミステリー
- 歴史/時代
- 詩/短歌
あたりです。
書籍化された作品としては異世界系が多いです。また、比較的若い男の子向けの作品も多めです。
ただ、サイト内で開催されるコンテストは、ホラー、百合、イヤミス、女性向け恋愛ものなど、ジャンルが多様です。
他サイトに比べて、意外と、エッセイを募集するイベントが多めなことも特徴かもしれません。
過去には、うどん小説とエッセイを募集するという変わったコンテストなどもあり、一部で話題になりました。
ノベルアップ+の特徴
レベルアップする
他の小説サイトにない特徴として、ノベルアップにログインして、投稿、閲覧などをすることで、経験値的なものがたまり、アカウントがレベルアップしていきます。
レベルアップすることで、プロフィール欄で使えるアバターや称号、ジョブなどが獲得できます。
レベルアップでもらえるアバターは、RPG風のものが多めです。
自分のレベルや称号を確認したいときは、マイページから閲覧できます。
スタンプが押せる
ノベルアップにはスタンプ機能があり、これを、読んだ作品に押してあげて、交流することができます。
スタンプを押せる小説サイトはほかにもあるのですが、ノベルアップのスタンプは、アニメや漫画調でポップな雰囲気のものが多く、よりいろいろなニュアンスが伝えられる点が便利です。
「応援しています」「お疲れ様です」など、よく使いがちなワードがスタンプになっているので、コメント書くのは苦手……という人でも、スタンプひとつでわりと意思疎通できる点が気楽です。
スタンプは無課金時でもいくつか用意されているのですが、ショップで新たに買うこともできます。
2025年時点では、1つ100ノベラポイント(=100円)です。
スタンプは次々に新作が販売されるので、コレクション癖のある人などは楽しいかもしれません。
ポイント
ノベルアップ+では、様々なポイントでサイト内活動を充実させることができるようです。
ポイントの種類は、おもに3つです。
- 応援ポイント
- ノベラポイント
- 貢献ポイント
順に見ていきます。
応援ポイント
- 他のユーザーの作品を応援する時に投げる
どうやら、贈るとその作品のランキングに関わってくるポイントのようですが、実際のところは不明です。
また、贈るポイント数によって、「作品へ送ったコメントが表示される吹き出しの見た目」が、だんだん豪華になるようです。
応援ポイントは1日1回ログインボーナスとして1,000ポイント獲得できます。
また、ログイン状態で他の方の作品を閲覧すると、さらに追加で、最大1000ポイント支給されるようです。(エピソード閲覧数「10」で+500、「20」で+500の様子)
応援ポイントは公式HPによれば、5日程度で失効します。
イベントなどで、有効期限のない応援ポイントが支給されることもあるのですが、そうでない有効期限付きのポイントは、効率的に使っていった方がいいかもしれないなと感じます。
ノベラポイント
ノベラポイントは、基本的に有料で入手します。
有効期限があり、獲得から180日です。
- 他のユーザーの作品を応援する時に投げる(=投げ銭)
- ショップでスタンプやアバター、チケットを購入する
このポイントもどうやらランキングに関係あるようですが、実際のところは不明です。
ノベラポイントを買うのに使える支払方法は、2025年現在以下の通りです。
- クレカ(VISA、mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club INTERNATIONAL)
- 上記のクレカ会社が発行するプリペイドカード
- キャリア決済
- Amazon Pay・楽天ペイ
貢献ポイント
読者から贈られたノベラポイントが、運営が定める方法により、贈られた側が使えるポイントになったもの、のようです。
有効期限があり、獲得から1年です。
- サイト内のショップで、お金として使う
- 換金する
貢献ポイントも、ノベラポイントと同じように、ショップで使うことができます。
また換金することもでき、運営が定めた交換率に従い、現金へ交換されるそうです。
- 換金可能なのは、1,000貢献ポイントから
- 1回の上限は150,000貢献ポイント
作品種別を投稿時に選ぶ
このサイトは、その投稿作品のスタイルがどういうものかを、投稿時に選択してから投稿する形になります。
- 短編
- 短編集
- 長編
- 設定プロット
から自分で選びます。
- 「短編」・・・完結時点の文字数目安:50,000文字未満の短編作品
- 「長編」・・・完結時点の文字数目安:50,000文字以上の長編作品
短編だけのランキング、などもあるので、正確に登録しておいたほうがよいかと思います。
表紙画像・挿絵が入れられる
表紙画像と挿絵を入れることができます。
自分の絵や作品のイメージ画像を入れたい人は、ノベルアップが向いているかもしれません。
- 自分で用意した画像を使うことができます
- ノベルアップ+内に登録されている、他のクリエイターの作った画像を使わせてもらうこともできます
- 自分で用意した画像を使うことができます
ノベルアップ+のメリット
これをメリットに感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、以下のような点があります。
- レベルアップ機能があるのでやりこみ要素が好きな人は楽しめそう
- 新しいスタンプやアバターが次々に出るのでコレクター心がくすぐられがち
- コピーガードされているので、作品をコピペされにくい
- 自分で用意した画像を、表紙画像に使える
- ランキングが流動しやすい
- しおり機能がある
ランキングが一日のうちでもかなり流動する点が、このサイトの特徴かなと感じます。
他の小説サイトでしばしばある、いわゆる決まったランカーが連日上位を独占してしまう、という現象が、比較的起こりにくいシステムになっていて、ある程度のフェアさがあります。
ノベルアップ+のデメリット
これをデメリットに感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、以下のような点があります。
- ランキングに入ってない過去作品から読みたいものを探そうとするとわりと大変
- 異世界系がやはり強い
- 作品をサイトで直書きする場合、やや操作性が不便かも
- 過去の自分の読書履歴は課金しないと見られない
過去の読書履歴は有料会員(=ノベパス登録)にならないと閲覧できないので、「読んで面白かった記憶はあるんだけど、なんてタイトルの作品だっけ?」 などと、後から見返そうとするときにちょっと困ります。
とはいえ、ノベパス登録すれば、広告非表示、スタンプアバター使い放題、動画のアップロードが可能など、様々な優遇が受けられるので、ヘビーユーザーになるなら入っておいて損はないかも。
また、個人的な意見ですが、執筆フォームがやや狭く感じます。
ほかの場所でほぼ完成させておいて、コピペして持ってくるぶんには問題ないですが、ここに直書きしようと思うと、少しやりにくさを感じる印象です。
ただ、慣れもあるのかなと思います。
二次創作は可能か
一部OKです。
ノベルアップには、「二次創作」というカテゴリが存在しますが、投稿数自体はそう多くない様子です。
読む側は一次創作と同じように、スタンプやコメント、応援レビューを送ることができます。
二次創作が許されている作品タイトルについては、公式のガイドラインのページを見てください。作品ごとの注意点が載っています。
許可されている以外のタイトルの二次創作をやりたい場合は、pixiv、クロスフォリオなどへの投稿のほうが向いているかもしれません。
とはいえ、そもそも二次創作は著作権的にグレーな部分があったりするので、投稿する際は表現などについて、よく配慮されることをおすすめします。
生成AI関連(2025年現在)
生成AI作品でも、投稿は可能のようです。
作品投稿時にAIによる作品かどうかチェックを入れる項目があります(もちろん自動ではチェックが入らないので、自己申告制)
まとめ
ノベルアップ+は、やりこみ要素があり、そういうのが好きな人におすすめ。
投稿作品は、異世界ファンタジー・現代/その他ファンタジー・恋愛/ラブコメのジャンルが多め。
その他の投稿サイトも検討したい人はこちらの記事もあります↓
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