小説投稿サイトって、同時期に登録して仲良くしていても、閲覧数や受賞の有無などで、どんどん評価に差がついて行ってしまうことがあります。
自分だけが認められた。逆に、友達だけが評価された。そういうことってしばしばありますよね。
しかも小説投稿サイトでは入れられた評価を隠すことができず、常に比べられる場合が多いです。
その小説投稿サイトで活動する以上、サイト内での「実力」を背負って活動していくことになります。
どうしても他者と比較してしまって、複雑な気分になってしまうことも多いですよね。友達と評価の差がついてしまった時、どう考えたら心が落ち着けやすいのかを考えてみました。
これはあくまでひとつの考え方にすぎません。
その小説投稿サイトへの依存度を下げる
つらさの原因
サイト内で仲良くしているユーザーと、評価に差がついてしまうと、つらいですよね。
でも、なぜつらいのでしょうか。
理由はいろいろあると思います。
そのひとつとして考えられるのは、その小説投稿サイトでの活動に、時間や労力を過分に注ぎ込んでしまっているからではないでしょうか。
そこにしか居場所がない、と思い詰めてしまうと、その場で評価されないことは、必要以上に大きな問題に感じられてしまいます。
友達と比べてしまい、つらい気分になったら、小説投稿サイトは、遊び場のひとつにすぎないことを思い出しましょう。
心に余裕がなくなってしまうと、友達の成功を祝ってあげることができにくくなります。友達の成功=「自分の価値を下げるイベント」のようにとらえてしまうようになると、どうしても人当たりの悪さが出てしまい、人間関係がこじれやすいです。
人間関係は大事です。
孤立すると情報も入ってきにくくなりますし、他者からの刺激が少なくなくなることで、いろいろな面で成長しにくくなりがちです。
友達の成功を祝ってあげることは、将来の自分のためでもあります。
小説投稿サイトは、適切な距離を取って使うのが大事です。
・(ソロのリスク・参考記事↓)
小説サイトで評価が伸びないとときどうするか
話の面白さも大事ですが、小説投稿サイトごとに、人気の出やすいジャンルがあります。
・参考記事
その小説投稿サイトでは評価されにくいジャンルの作品や、サイトの運営方針とは外れた作品を投稿してしまっているのかもしれません。
人によっては作風を人気ジャンルに寄せるのが難しいと思うかもしれません。そもそも簡単に人気が出ていたら、こういう記事を読んでいないわ、という話ですもんね。
ただ、自分の書いたことのないジャンル、できないと思っている分野にも挑戦してみると、表現の引き出しが結果的に増えて創作のスキルが上がるかも。
スキルが上がると、サイト内評価上昇の一因になりやすいです。
また、投稿サイトによって人気のあるジャンルが違います。
同じ作品をいくつかのサイトに上げて様子を見て、それぞれのサイトの読者層の傾向を掴むと、評価を得やすいです。
評価点が入りにくいアカウントも、消さないほうがよいかと思います。感情に任せてアカウントを削除しても、運営者は惜しんではくれないですし、入った評価は消えるしで、自分が損をするだけです。
そのサイトでしか行われない賞やイベントに参加するたびに、アカウントを作り直すのは不便です。
同じ領域で争わない
勝てそうにないジャンルやコンテストに数を打てば当たると考えて、ギャンブル的に勝負に出ていませんか?
そうすると、予想通り結果が出なかった、ということにもつながりかねません。
これからあなたが作品を投下しようとしている小説サイトのジャンルや、小説コンテストの受賞作を見て、傾向が似ているか、クオリティはどのくらい離れているか、リサーチしてから作品をUPしたほうが後悔しにくいです。
リサーチした結果、このジャンルは激戦区だな、とわかれば、そのジャンルを避けて投稿したり、人気ジャンルの中でもちょっと変わった要素を入れて、既存策と差別化を図っていくなど、対応することができます。
自分が不利になるようなジャンルや、賞に、参加しなければいけない義務はありません。自分にとって有利な条件を、時間をかけて選んでいきましょう。
自分の得意ジャンルを作っていくのは大変かもしれません。よほど才能がないと、1作で人気を出すのは難しいからです。何作も作品を投稿し、自分だけの作風に特化していくといいかと思います。努力のリソースを何かに特化して、そこから評価への突破口を開いていくという手もあります。
被害妄想を抱きすぎない
友達が賞を取ったり、拾い上げされたりしてプロになるなどすると、付き合っていて引け目を感じてしまうかもしれません。
賞も取っていない、読者評価も低い自分は、その友達からバカにされたり、ナメられたりするんじゃないかな?
そんなふうに、思ってしまったりするかもしれません。
でも、それって、その友達が、実際にそういう言動をしてきたんでしょうか?
常識がある人はそんなことはおそらくしませんし、そういう行動をしてきてからしかるべき対処を取ればよいかと思います。
じっさい、なにかしらのプロになると、プロならではの人間関係が生まれ、新しい世界とのかかわり割く比重が増えて、これまでの友人と疎遠になっていく場合も結構あります。
でも、本当にあなたと仲良くしたいと思っている人や頭のいい人は、立場が変わっても、あなたと関わりを持とうとしてくれます。
著者は小説賞の下読みをしていますがその経験上、プロとアマチュアの差って、すごく薄いなと感じます。
仕事がないプロは、また賞に挑みなおしたり、何件も営業して仕事を取りに行かないといけない。継続して仕事をもらえる人はほんの一握りです。
ひとつの賞や評価を得ただけで、これまでの友達を切り捨てる人は、自分がいつ挑戦者の立場に戻ってもおかしくない立場だということが、予想できていないのかもしれません。
評価に差がついたことで離れていってしまう人は、それまでの縁だったと思うことにしましょう。
追いかけたりむやみに絡んだりしても、すでにあなたとの関係を切り捨てようと考えている人の心を変えることはできないので、やめましょう。
結果を出した友達に対して、こちらが勝手に引け目を感じて、自分から関係を切るのは得策ではありません。これまで通りにしていればいいです。
SNSでもリアルでもそうですが、人は自分と同レベルの人と付き合うという傾向が多少あります。
似たところのある人を引き寄せてしまうんですね。愚痴ばかりwebに上げていると、あまりに発展性のある人間関係に恵まれません。
愚痴ばかり上げていると、これまで通り仲良くしたいと思っている人にも、扱いづらいめんどくさい人、と思われて避けられてしまいがちです。
受賞者としては、「自分だけいい評価を取っちゃって悪いな」という気持ちも少しあったりするので、評価されないことの愚痴を、あまり頻繁に吐かれると、一緒にいて居心地が悪かったりします。
元気なところばかり見せろとは言いませんが、嫌がらせを受けてもいない状態で、被害妄想的な発言をするのは極力避けたほうがいいです。自分の価値を下げてしまいかねません。
自分の投稿方法を内省する
友達の作品がバズったら、うらやましいなと思っちゃいますよね。
うらやましいと思っているだけでは状態は変わらないので、その作品をよく観察させてもらいましょう。
なぜ人気が出たのか、友達に近しいところにいるあなたは、一般ユーザーより、理由を深く研究しやすいです。
投稿時間、ジャンル、キャラクターの設定、いろいろ学ぶところが多いかと思います。自分の作品と何が違うのか、よく考えてみましょう。
状況を改善するには状況把握からの改善行動を繰り返し行っていくのが有効です。
・(参考)状況改善に役に立ちそうな関連記事↓
これは公募の記事なのですが、大企業でも使われている状況改善方法について紹介しています。
とりあえず何か行動してみましょう。評価されない怒りや悲しみも、何かしているとまぎれる部分もあります。
まとめ
友達と評価の差がついた時、自分を卑下して被害妄想を抱くのはNG。いい人間関係まで切れてしまう可能性がある。
次回のこのシリーズ記事では、エンタメの消費速度が速まっている昨今、文字書きはどう対処していったらいいかについて、考えてみました↓
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